あらすじ
概念が独り歩きしておりエビデンスからの逸脱も散見されるHSP。その現状の問題点を整理し理解を深めるための1冊。
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Posted by ブクログ
HSPと言う言葉をやたらとSNSなどでも見かけるようになった。
それより数年前、うつ病を再発して通院していた私は、主治医との何気ない会話の中で、HSPなのかもしれない、と言われた。初めて聞く言葉だったし、どのような表現を医師が使ったのかは覚えてない。ただ、それは性格ではなくて、本人の努力で変わるものではない、だから周りの言葉に振り回されなくていい、と言うようなことをおっしゃったと記憶している。
それから数年がたって、やたらと見かけるようになったこの言葉は、すっかり性格診断のような使われ方や、はたまた発達障害とからめた使われ方をするようになった。場合によっては、それが一部の自称カウンセラーのような人たちから、金儲けの種にされるようになった。一部の、HSPを自称する人たちから、都合の良い免罪符のように使われるようになった。
違和感!
そんな時、信頼できる医師が音声配信で、この本は巷にあふれている根拠不明なHSP本とは一線を画す、根拠に基づいた本だ、と伺った。
HSPを性格診断や病名のように使いたいのではなく、なるべく正しく理解したい人は一読の価値あり、と思う。