【感想・ネタバレ】BLAST(1)のレビュー

央道 晴光(おうどう はれみつ)は、吹奏楽部でトランペットを吹いていましたが、下手さ故にコンクールメンバーに選ばれることなく中学3年間を終えます。
心が折れボロボロになった晴光でしたが、吹奏楽の強豪校登坂高校に入り再び吹奏楽部に3年間を注ぎ込む決心をするのです。

晴光の演奏は色んな人から下手クソと言われています。
間違ったり音を外したり…それでも彼は一切の迷いを見せません。
彼の演奏を聴いた剛上 猛(ごうじょう たける)は、晴光に可能性を感じるほどです。
晴光のとにかく吹奏楽が好き!という思いと、下手な自分を受け入れた上でそこからどうするか?という姿は、我々も学ぶところが多いのではないでしょうか。

晴光の強い心は読んでいるこちらが勇気を貰えます。
中でも、才能がないと言われた時に晴光が言った
「才能がこっち向いてなくても俺は音楽の方、向いてるから」
というセリフに衝撃を受けました。

多くの人は、人前での失敗を恥ずかしく思ったり、人から否定されることを恐れたりします。
そういった思いから、自分には向いていないと諦めたことが1回くらいはあるのではないでしょうか。
このセリフを言えるようになるまで、晴光はどれだけの葛藤をしたのか…。
その姿は1巻でサラっとしか描かれていませんが、彼の辛さは想像に難くありません。
挫折を経験したからこそ彼はこれだけ前向きに強くなれたのでしょう。
心が折れそうになった時、晴光の前向きな姿を思い出したいものです。

晴光と共に吹奏楽部に入部したメンバーも曲者ぞろいです。
登録者数10万人のチャンネル配信者である剛上や、 強豪中学出身の平河(ひらかわ)、全国初出場で金賞をとった春岡(はるおか)など…中々に有能なメンバー。
彼らと晴光がどう切磋琢磨してゆくのか、青春マンガとしても期待が持てます。

演奏シーンも圧巻です。
特に吹奏楽部全体の演奏シーンは迫力が凄く、画面から音圧を感じるほど。
メロディが聞こえてきそうというよりは、音が質量となってぶつかってくるような感じがします。

副部長である3年の威達 龍之介(いたち りゅうのすけ)の指導を受け、晴光のトランペットは上達するのか!?
強豪吹奏楽部で晴光は高校生活の内にコンクールメンバーに選出されるようになれるのでしょうか?
彼と彼をとりまく吹奏楽部メンバーの成長にワクワクが止まりません。

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