【感想・ネタバレ】魔女の友だちになりませんか?のレビュー

あらすじ

ひとりぼっちの魔女の子ルルーは、親しくなった人間の家族に、自分の正体をうちあけることができません。 ──ルルーはほんとうの友だちをみつけることができるのでしょうか? やさしい魔女の子ルルーの、勇気と愛の物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙からしてちょっと小学生向けすぎるかーっと思いつつも
大好きな村山早紀さんなので手にとる。

結構深い内容のような気が・・・・。
ルルーが魔女だ、と告白した時にカイが逃げ出したのは私もちょっとショックだった。
え?そーゆー展開なんだ、と。
まああとで謝りにくるんだけど。
なるほど、あそこであっさり受け入れられたら話が簡単に終わっちゃうし、
きっと綺麗事すぎるんだろうな。
そうだな、と思う。何考えてるかわからない相手ってのはコワイ。
たとえば犬、とか猫、とかは結構表情あるような気がするんだけど、
鳥、とかはこう感情が見えない、とゆーかよくわからない、という部分で
かわいいっと思うんだけどふいに不気味にみえる瞬間ってのもあったりする。
つまり、理解できるか、できないか、もしくは知ってるか知らないかってことなんだろう。
なんだかわからない”魔女”っていう存在は怖ろしい。
でも一緒に笑って、歌って、旅してきたルルーという少女はそんな存在じゃないってことに彼らは気づく。
結局ルルーは彼らと一緒にいくのを選ばなかったけれど。
それはルルーが自分の居場所を見つけたから。
たとえ一緒にいなくても、彼らはもう家族だし。
だから1人でも、あ、いやペルタがいるか、
ふたりだけでもきっと大丈夫なんだ。

やっぱり大切なのは知ろうとすることなんだろうなあ。
無知は罪だ、とは十二国記でしみじみ思わされたことだったけど、
ホント、そうなんだろう。
私1人の目に見えてるもん、感じてること、なんてたかがしれてる、
そんなもんだけで測れるほどこの世界は狭くない。

ああ、でもやっぱ自分のものさしでしかみることができないってのは
あるんだよなあ。

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2013年01月20日

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