あらすじ
人生最期の1週間がどんなふうに過ぎていくか知っていますか?
奈良県立医科大学の緩和ケア医が発信する、
YouTubeチャンネル「ドクタートッシュ 緩和ケアの本流」
で亡くなる前の1週間のプロセスを解説した動画を投稿したところ、多くの反響が寄せられています。
人が死に対する恐怖心を抱くのはその実情を知らないからではないか、死を知ることから生きることを前向きに考えられるようになるのではないかと感じたという著者。
最期まで自分らしく生きるために、身近な人の死を受容して生きていくために、
不安の正体を因数分解しながら、前向きに人生を歩んでいくための言葉を1冊にまとめました。
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Posted by ブクログ
p196
「 この世は魂を成長させるためにある。生まれて、生きて、死ぬまでの間に一生懸命魂を成長させる。そして、死を迎えたあとは、あの世に帰っていく-。
魂があると考えたら、肉体はひとつの道具、乗り物でしかありませんから、役割が終わって脱ぎ捨てられるものだと思えば救われるでしょう。
私は、本当の魂のふるさとは、現世ではなくあの世にあるのだと信じています。だから、死は怖いものでも忌み嫌うものでもないと心から思えるようになったのです。
病気になって生きている間は苦しみも経験しなければならないけど、それもすべて魂の成長につながる。
そして死は、苦しい肉体を脱ぎ捨てて、魂ひとつになって楽になれることなのだと、そんなふうに考えています。」
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私も全く同じ考え。今の時代、緩和ケアがあって死ぬ時に苦しまなくていいのなら、死ぬことへの恐怖がほんの少しやわらいだ感があるけど、実際自分の身に死が近づいたら恐怖で泣き叫びたくなるくらいなのかなと思う。
また、自分に何かない限りは間違いなく先に逝く親についても、亡くなることは一概に悲しいことではなく、むしろあちらの世界の方がふるさとなのだと思っていても、やはり猛烈に悲しく、相当の時間が経たないと癒えないだろうなとも思った。