【感想・ネタバレ】ＮＨＫ「１００分ｄｅ名著」ブックスシェイクスピア ハムレット 悩みを乗り越えて悟りへのレビュー

河合祥一郎

生きるべきか、死ぬべきか――「優柔不断」な青年は、ある答えにたどり着く。

父を殺された青年ハムレットは、なぜ復讐を先延ばしにするのか。「理性」と「感情」に引き裂かれる近代人の苦悩を描き出した、シェイクスピア悲劇の最高峰。単なる「復讐劇」ではなく、存在の問題を追求する哲学的な作品として、シェイクスピア研究の第一人者が明快に解説する。書下ろしとなるブックス特別章「ハムレットの哲学」収載！

[ブクログ · ★★★★★]

創作とは、フィクションとはどういうものなのか。
「人事を尽くして天命を待つ」とはどういうことなのか。

[ブクログ · ★★★★☆]

ハムレットの謎を解き明かす、ロマン派的解釈の間違いを指摘して、シェイクスピアがハムレットに託した真の意図に近づこうとする。所詮は演劇というエンタメなので、作者の思いとは関係なく、勝手に解釈しているだけかもしれないが、いろいろな解釈ができるということが、傑作たる所以かもしれない。

[ブクログ · ★★★★☆]

ハムレット本編を読む前に参考資料として読破。古典に全く縁のなかった自分としてはこの本はかなりありがたい。
ハムレットに関する様々な解釈や論争がある事は全く知らず、決して長いとはいえないこの本によくこれだけの読み方の幅があるものだなぁと感じだが、その疑問はこの本を読んだ後ハムレット本編を読む事で納得がいった。