【感想・ネタバレ】ハートフル・ラブのレビュー

あらすじ

『イニシエーション・ラブ』著者が放つ珠玉のミステリ7篇
日本推理作家協会賞候補となった「夫の余命」のほか、名手の技が冴える驚愕ミステリ連発! 最新書き下ろし収録のオリジナル短篇集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

●夫の余命
二度読みした。イニシエーション・ラブを彷彿とさせるような鮮やかなトリック。
後ろから読み直すと理解できた。
ご臨終のシーンで「ベッドを囲む四人の隙間から、貴士さんの顔がわずかに見えている」のところ、なんで近づいて見れないんだろう?って気になったけど、そういうことかー!!と納得。

●同級
なんか切ない。
主人公は一見幸せそうなのに、ラストで幸せを願うということは幸せじゃないってことか(?)

●カフカ的
なぜか最初から主人公が男性だと気づいた。
セリフの口調に違和感があったし、バーのくだりとか、出会った男性に奥さんがいて「君がそういうことを気にするとは思ってなかった」というセリフもそれっぽいなと。
とはいえ、双子の妹がいなかったことには驚いた。
全然違うけどひぐらしのなく頃にを思い出した。

●なんて素敵な握手会
たったの4ページなのにどんでん返し。
見事に騙された。先入観って怖い。

●消費税狂騒曲
登場人物の苗字に三、五、八がついてて消費税なんだな〜と八代さんが出てきたところで気づいた。
この本の中で一番つまんなかった。(逆に言うと、この話以外は全部面白かった)

●九百十七円は高すぎる
こちらも消費税のお話。
出た出た、得意の百合展開だと思いながら読み進め、主人公のソワソワする気持ちとリンクしながら全裸待機してたけどダメでした。

●数学科の女
クールな男性と悪女の組み合わせはセカンド・ラブっぽい。
最初に確率の話が出てきたので、これ絶対他の男ともくっついてるでしょと思ったら案の定。
女性も怖いけど主人公もなかなかの壊れっぷり。

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2023年05月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

お気に入りは「数学科の女」

強かな女性の処世術に引いてはいましたが、それを受け入れて尚も興味を失わない箕浦のメンタルの強さが脱帽でした。何だかんだ言って、結婚しそうな感じですよね。

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2023年03月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 割と面白かった。ハートフルとは飛んだ皮肉である。まあ確かに何等かのラブに纏わる短篇小説集ではあったが。

 途中で落ちの予想がついてしまうものも幾つかあったが、全体としてはそこそこ娯しめた。深夜に珈琲とチョコレートを御供にこういうちょっとブラックなミステリの短篇集を読み耽るのが無上の楽しみである。


 たった四頁の短篇「なんて素敵な握手会」はラスト一行で全てが鮮やかに反転。思わずその場で二度読み必至でした。

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2025年03月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【収録作品】夫の余命/同級生/カフカ的/なんて素敵な握手会/消費税狂騒曲/九百十七円は高すぎる/数学科の女

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2023年05月17日

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