【感想・ネタバレ】香港少年燃ゆのレビュー

あらすじ

激動の街を生きる15歳と歩んだ3年の記録。

香港デモの現場で著者が出会った15歳の少年・ハオロン。

過激なデモに参加し、母親とは不仲の少年は、普段は釣りをするだけの怠惰な日々を過ごしていた。

普通の少年に見える彼は、なぜ過激なデモへの参加も厭わないのか。少年とともに行動して見えた、報道からこぼれ落ちる香港の姿と、少年の未来とは。

19年の民主化デモから、20年の国家安全維持法を経て、少年の目線を通して激動の香港社会を見つめたルポルタージュ。

●●星野博美さん、激賞!●●

正義とズルさと嘘が入りまじった愛すべき少年は、
寛容さを失った街でどこへゆく?

(ノンフィクション作家、『転がる香港に苔は生えない』著者)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

自分はナショナリティ的な意味でのアイデンティティの揺らぎはないけれど、まだ自分が何者か分かりきれずにいるのはハオロンの倍くらい生きてても変わらないや。

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2023年04月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分は何者で何ができるのか、自分のアイデンティティに葛藤する思春期の青年にとって、逃亡条例デモは自分をまるで漫画のヒーローのような役割を与えてくれる存在でもあったんですね。

ただ彼の場合、香港人と中国人のアイデンティティ、家庭環境、香港という地理的閉鎖性…あらゆる要因が複雑に絡み合ってデモへと駆り立てられた。彼と同じような境遇の香港人の若者は、他にもいただろう。

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2023年07月24日

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