あらすじ
わたし、まだオッケーかな。ガールでいることを、そろそろやめたほうがいいのかな。滝川由紀子、32歳。仕事も順調、おしゃれも楽しい。でも、ふとした時に、ブルーになっちゃう(表題作)。ほか、働く女子の気持ちをありえないほど描き込み、話題騒然となった短編集。あなたと彼女のことが、よくわかります。
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Posted by ブクログ
奥田さん、女心分かってるなー。
待ってるだけの私って。やりたいことって。もう一回考え直したい。
私のファースト・プライオリティはなんだろう?
役員との会話センスが抜群。
奥田さんの言葉、響いてる。
大切にしたい言葉がたくさん!
以下は本文より引用です。
「会社に縛られて一人前なのだ。」
「自分から年齢に縛られて、もう遅いとか、少し様子を見ようとかして何もしない、これがいちばん、馬鹿らしい」
「今、自分のファースト・プライオリティがはっきりとわかった。自分を偽らないことだ。」
「二つ目、いやならいい」
「女は、育児を持ち出せば周囲がひれ伏すことを知っている。独身時代、そういういやな女をたくさん見てきた。」
「デリカシーとは、小さなやさしさのことだ。」
Posted by ブクログ
相当好き!!!
全話の主人公に共感ポイントある、映画も見てみよう
解説から
「そう、ガールの必須条件、それは「男前」であることだ。ハンサムな女だからこそ、永遠にガールであり続けることができるのだ。ガールである自分を楽しんでいけるのだ。」
Posted by ブクログ
面白かった!2009年発行で少し古いけど今読んでも違和感ない。アラサーの働く女性の悩みはそんなに変わらない。高収入業界に勤務する人ばかりなのでリッチな話題も多くマンション購入、ブランド服に合コンと読んで楽しめる。
「ヒロくん」の女性管理職武田聖子は年上の部下今井とうまくいかない。
「マンション」大手保険会社の広報課勤務の三十四歳、石原ゆかりは親友のめぐみのマンション購入に驚く。
「ガール」広告代理店勤務の由紀子と先輩のお光の派手な洋服も楽しめる。
「ワーキングマザー」車メーカー勤務の孝子がアメリカ現地採用の同期に対して育児という錦の御旗を振ってしまい自己嫌悪する。
「ひと回り」和田慎太郎のOJTになった容子。ひと回り年下の慎太郎にいろいろな妄想をしてしまう。
この中の誰になりたいかな、と読後考えた。
Posted by ブクログ
30代の働く女性たち5人の短編集。立場や環境は違いつつもそれぞれが小さいながらも様々な悩みや不安を抱えて生きている。2009年発行だからもう15年も前の話ではあるが、今でも同じ様な悩みや不安はあるんだろうなぁと推測。最初の「ヒロくん」を読んで戦う女性たちの物語かと思ったがそういう訳でもない。だけど最後には懸念していた事に解決の兆しが見えてちょっとスッキリ。さすが奥田先生、そこに至るまでがハラハラして思わず一気読みでした。久しぶりに奥田先生の本を読みたくなった。