あらすじ
火山国ファストゥの王と山猫獣人である母との間に生まれた王女、エルヴィール。
生まれた当時王女がいなかったため、非嫡出子ながら特例として王女の地位にあったエルヴィール――ルヴィは、ファストゥと緊張関係にある隣国ツークフォーゲルの国王、アルノルト二世に嫁ぐことになる。
しかしルヴィには悩みがあった。
ルヴィの数日後に生まれたために王女になれなかった母親違いの妹、ルビー。
数日の差を恨み、ずっと嫌がらせをしてきた彼女が、ルヴィの侍女として随行するらしいのだ。
いざ輿入れの旅の中、ルヴィの乗った馬車が襲われ、刃物で刺されてしまう。
なんとか助かったものの、声が出せなくなっている上に、ルビーが王女ということになっていた!
だけど、アルノルト二世の筆頭補佐官であるアレクシスの屋敷で過ごす日々は穏やかで――!
感情タグBEST3
ある意味入れ替わってて良かった
政略結婚の為だけに王女の立場を与えられてたけど、祖国では蔑ろにするのに結婚の為に来たら、異母妹に立場などを奪われ殺されそうになったけど、そのおかげで信頼できる人達に出会えて良かった。
入れ替わってたのがどちらか片方だけだったら、アルとの関係もお互いに愛し合う事は出来なかっただろし、母とも再会出来なかったと思うとただの入れ替わりだけでなく、ルビィーが催眠術にかかってたのも結果的にはいい方向になったんだなーと思う。
よくわからないことも……
母国で虐げられていた王女(名ばかり)が、政略で嫁がされた国で妹に入れ替わられ、名と身分だけでなく声まで奪われる。命を助けてくれたヒーローが、先々でのピンチからも助けてくれて守ってくれる。
魔法でも呪いでもないらしいしゃべれない理由や、喋れなくても回りの人達とのあたたかいやり取り、ヒーローの溺愛っプリがおもしろい。
いい話だけど、ちょっと都合良すぎかな?
王女襲撃事件の犯人と疑われていたはずなのに、離宮で大切に保護され幻獣のお世話や果樹園の仕事をしたりと、のびのび楽しく暮らせてるのはなぜ?と感じてしまう。
母国は政略結婚を申し出て、ついてきた妹が成り代わりをしたのに、国家間の問題にはならなかったの?その辺がなんだかモヤモヤして、少し表現してたら良かったかなと思いました。