【感想・ネタバレ】虹の翼のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

「お前が乗って空を飛ぶことができたら話を聞く」。それを実現するための相談であるのに...。時は明治。製薬業界で立身出世を果たした二宮忠八。陸軍時代は薬剤官を勤めながら”飛行器”を研究。類まれな才能で原理を発見。独力での開発は限界。上申が却下され、日本は航空機発祥の地にはならなかった。その言葉は今ならパワハラに当たるか。いや、今にも通じる何かがある。再び沈み始めたこの国自身が”虐め”を受けているようにも感じる。再浮上の答えは出ている。聞く耳持たない、理解しようとしない。その遺伝子がどこか受け継がれている。

0
2023年12月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

飛行機がまだ登場していない頃、ライト兄弟よりも先に飛行原理を自ら考案したが、資金や軍の協力が得られないために、道半ばで終わってしまった日本人、二宮忠八の話。

彼は、変化に富んだ激動な人生を送っており、非常に興味深い。
しかし、自ら考案した飛行機開発を軍に提案したものの、何度も却下されてしまう。後年に彼の飛行原理の考案は世間から認められるが時すでに遅し。欧州で既に開発され、それが日本に入ってきている状況であった。

解説にもあるとおり、日本人は優秀なのにイノベーションが生まれなかったのは、
貧しかったから
新しい発想を歓迎せず、時には変人として扱うといったような風土があったから
ということがよく分かる。

0
2021年09月19日

「歴史・時代」ランキング