あらすじ
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かつて栄華を誇った町、城、観光地、そしてさまざまな施設。
地図からも記憶からも消えつつある、知られざる廃墟を巡る最後の旅。
世界中から40カ所のゴーストタウンを集め、「地図」「写真」「テキスト」で紹介。それぞれの場所について、その地の起こり、最盛期の様子、なぜ人々が去り廃墟となったのかを綴る。「地図」は地球上のどの辺りにあるかを示す大ざっぱなものと、現地の詳細なものの2種類を記載。「写真」では、在りし日の姿を忍ばせる朽ち果てた現在の姿を見る。「テキスト」はその場所をめぐる歴史の物語をわかりやすく解説する。
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Posted by ブクログ
世界各地に存在する、人が立ち入らなくなった廃墟に焦点をあてた本です。写真を見ているだけでも、私は楽しめました。私にテレポーテーションという超能力があったら、時々ここで紹介されている場所に行って、繁栄していた当時を想像しながら、ぼんやりとした時を過ごすと思います。
チャンスがあれば、行ってみたいと思いますが、たどり着くには本気で行くと決めないと行けない場所ですね。
新しいものが好きな方だと思いますが、なぜか寂れて人が立ち入らなくなったような場所にも興味を持つ自分がいます。
Posted by ブクログ
美しい廃墟の写真集。
デラースハイム(オーストリア)では、アドルフ•ヒトラーの秘密についても触れられている。激しい論争を巻き起こした説で、歴史学者には否定されているが、ハンス・フランクが回顧録のなかに書いたものだ。この説によると、ヒトラーにはユダヤ人の血が1/4交じっているらしい。
それぞれの廃墟の物語を垣間見ることができる。
人が居なくなった建造物は空虚で淋しい。
Posted by ブクログ
改めて、自然の景観ではなく人工物が好きなんだなぁと再確認。
解説文は少々読み辛いけれど、その廃墟の来歴はしっかりと語ってくれているので楽しいは楽しい。
Posted by ブクログ
何があったのか?かつての繁栄は何処へ?忘れたい歴史も?
放棄、破壊等、廃墟になった40の忘却の場所を紹介する。
空っぽの建造物・・・ビュユカダ孤児院、ドナチカ城など7カ所。
人が消えた場所・・・マンドゥ、コールマンスコップなど9カ所。
荒れ果てた観光地・・・八丈ロイヤルホテル、クパリなど10カ所。
旅の終わり・・・ウユニ車両基地、シティホール駅など6カ所。
放棄された施設・・・アカンペネ島、アルカトラズ刑務所など8カ所。
主要参考文献、写真クレジット、INDEX有り。
4~6ページに、その誕生と繁栄、破滅までの経緯の詳細。
カラー写真、地図、建物の見取り図等での構成。
廃墟になった原因は、
紛争、ソ連崩壊、原発事故の影響、疫病、汚染、過去の隠蔽、
鉱山の閉鎖、鉄道から道路への移行、老朽化、客の減少、
差別、手抜き工事、そして時代の変遷と自然の驚異など。
廃墟になったのは、
建設中の原発、ソ連赤軍の飛び地、軍関係の施設、刑務所、
孤児院、城、灯台、病院、神学校、教会、交通関連の施設、
観光地、モール、村や島、そして古代都市など。
かつてあった場所には、栄華もあれば悲劇もある。
ヒトラー出生の地、スタジオ「エア」があった地。
姥捨ての如く若い女性を捨てたアカンペネ島の、凄惨さ。
世界で2番目に大きな純木造建築物や稀有な存在の城の、衰退。
2004年のアテネオリンピックの名残りは、あまりにも悲しい。
過去からの脱却しての復興、再開発と再利用、
映画のセットなどの明るい兆しはあるが、それはほんの僅か。
多くは、年月が積んだ暗く重苦しい寂静感に、包まれている。
でも、これらの廃墟は氷山の一角。
日本だって八丈ロイヤルホテル以降、様々な廃墟が増殖してますし。
Posted by ブクログ
廃墟の図鑑。写真集として見ると物足りなさを感じますが、歴史書としては読みごたえあり。解説と実際目で見た感想のバランスもよい。人工物に興味ありませんが、廃墟と化した途端に惹き付けられる不思議。自然に侵食されつつ完全に腐敗しきる前の不気味さと美しさにぞくぞくしました。