何があったのか?かつての繁栄は何処へ?忘れたい歴史も?
放棄、破壊等、廃墟になった40の忘却の場所を紹介する。
空っぽの建造物・・・ビュユカダ孤児院、ドナチカ城など7カ所。
人が消えた場所・・・マンドゥ、コールマンスコップなど9カ所。
荒れ果てた観光地・・・八丈ロイヤルホテル、クパリなど10カ所。
...続きを読む旅の終わり・・・ウユニ車両基地、シティホール駅など6カ所。
放棄された施設・・・アカンペネ島、アルカトラズ刑務所など8カ所。
主要参考文献、写真クレジット、INDEX有り。
4~6ページに、その誕生と繁栄、破滅までの経緯の詳細。
カラー写真、地図、建物の見取り図等での構成。
廃墟になった原因は、
紛争、ソ連崩壊、原発事故の影響、疫病、汚染、過去の隠蔽、
鉱山の閉鎖、鉄道から道路への移行、老朽化、客の減少、
差別、手抜き工事、そして時代の変遷と自然の驚異など。
廃墟になったのは、
建設中の原発、ソ連赤軍の飛び地、軍関係の施設、刑務所、
孤児院、城、灯台、病院、神学校、教会、交通関連の施設、
観光地、モール、村や島、そして古代都市など。
かつてあった場所には、栄華もあれば悲劇もある。
ヒトラー出生の地、スタジオ「エア」があった地。
姥捨ての如く若い女性を捨てたアカンペネ島の、凄惨さ。
世界で2番目に大きな純木造建築物や稀有な存在の城の、衰退。
2004年のアテネオリンピックの名残りは、あまりにも悲しい。
過去からの脱却しての復興、再開発と再利用、
映画のセットなどの明るい兆しはあるが、それはほんの僅か。
多くは、年月が積んだ暗く重苦しい寂静感に、包まれている。
でも、これらの廃墟は氷山の一角。
日本だって八丈ロイヤルホテル以降、様々な廃墟が増殖してますし。