あらすじ
パンデミックの間、勇気を持って、そして敢然と働き続けた、
すべての医師、看護師、職員、関係者の皆さんに。ありがとう。
――ジェームズ・ロリンズ
21世紀はウイルスとの戦い――
最新の科学的見地をもとにベストセラー作家が
〝現実〟を描き、〝未来〟を予見する……
世界35カ国で翻訳、全世界累計2,000万部以上突破のベストセラー・シリーズ最新作!
ウイルスがなければ我々は誰一人として存在していないかもしれない。
事実、遺伝学者の中にはウイルスこそがこの惑星での生命の起源なのかもしれないと考える人もいる。
いつの日か、母なる自然がその武器を我々に向けることは避けられない。
その時に自然が選択する武器はウイルスだろう。
――本文より
◉歴史的事実から――コンゴ自由国による植民地支配の残酷さについて
ジョセフ・コンラッドの小説『闇の奥』(一八九九年発表)はコンゴ川を行き来する蒸気船の船長だったコンラッド自身の経験に基づいて執筆されていて、彼は自らが目の当たりにしたコンゴ自由国による植民地支配の残酷さについて、「人間の良心の歴史を大いに傷つけた実に不快な略奪の所業」と描写した。十余年の間に、一千万人のコンゴ人が殺害された。英国の探検家エワート・グローガンも次のように記している。「すべての村が焼かれて灰と化し、私が国を逃れる時にはあらゆる場所に死体が転がっているのを見た。その死体の姿といったら――それが恐ろしさを如実に伝えていた!」
では、どのような経緯でこうした非道な行為が起きたのか? 悲しいことに、医学と科学技術の進歩がその原因だった。しかし、こうした残虐な行ないは、この血塗られた時代にシェパード牧師が経験した唯一の「恐怖」ではなかった。長老派教会の黒人牧師でアメリカ人のウィリアム・ヘンリー・シェパードにまつわる別の話が骨の間に埋もれていた。それは地図、遺物、そして彼とは別の、もう一人のアフリカの有名な黒人キリスト教徒の伝説と関係する話だ。
ほとんどの人々はその物語を知らない。
今までは。
〈下巻・あらすじ〉
ウィリアム・シェパード牧師が残した手がかりを頼りにウイルスの発生源と奇病の治療法を探すグレイたちは、コンゴのジャングルの奥深くに分け入る。一方、拉致された医師たちの捜索に当たるタッカーとケインは、敵が拠点とする場所への潜入に成功した。だが、任務を遂行する彼らを阻むのは、感染症を利用しようと企む鉱山王のノラン・ド・コスタだけではなかった。ウイルスに感染した動物もグレイやタッカーたちに牙をむく。ジャングルの奥深くに位置する「骨の王国」に到達したグレイたちの驚くべき発見と、タッカーとケインの強い絆がウイルスの正体と敵の野望に迫る中、奇病はコンゴのジャングルから都市部に広がり、世界には新たなパンデミックの危機が訪れようとしていた。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
読み終わって まずケインが無事でよかったー!
死んだのかと思った。大怪我だったけど。
この本の最初から この犬だけは無事でありますように!
とずっと思ってきたから。
母なる木が コワルスキーを選んで 木の中に取り込み 治療する。
この前読んだ ドラゴンの塔のシーンのようだ。
ドラゴンの塔の木は治療はせず 取り込むだけなんだけど。
寿命の長い木やら 菌類 ウイルスから見ると
人間なんか役立たずの侵略者なのかもしれない。
いろんなものに命があり意思がある。
こういう世界観いいですね。
新しく子犬もきたようだし ひとまずホッとしました。
Posted by ブクログ
今の世界があるのはウイルスのおかげとも言えるらしい。ということは、栄えるのも滅ぶのもウイルス次第なのだろうか?人と同じような判断基準や決定がされるとは思えないので、なるようにしかならないと思っておこう。
さて コロナはどうなって行くのだろう、別のものが現れるのかドキドキしながら見ていよう
Posted by ブクログ
今回は結局最後まで別動隊の2つがほとんど交わらず。グレイ隊の戦闘もほとんどなし。謎解き?要素も薄い印象。ペインターもほとんど登場せず。
面白くないわけではなかったが、シリーズの中では今一つ。
次作に期待。