【感想・ネタバレ】カラー版 キリスト教美術史 東方正教会とカトリックの二大潮流のレビュー

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Posted by ブクログ

良質な美術展に足を運んだかのよう。初期キリスト教美術からバロックまでを扱う。著者はビザンティン美術史・キリスト教図像学を専門としている。というわけで、ビザンティン美術にも章が割かれ、西方との比較も各章でなされている。ビザンティンの抽象的表現、逆遠近法……写実的な絵画になれていると一見、稚拙に見えてしまうあり方は決して古典古代からの技術的衰退ではなく、宗教的にしっかりと意味のあるものだった。そうした点をはじめ、各地域・時代の作品がわかりやすく解説されている。キリスト教美術のとば口へといざなってくれる一冊。

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2022年11月20日

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キリスト教の主に絵画美術をローマ地下のカタコンペから始まって近代直前のバロックまで時代順にたどります。私に根本的にキリスト教知識が無いので絵の場面説明はチンプンカンプンなのですが、古い時代やビサンチンは絵が稚拙なのではなく描きたい対象の何に注目していたかによって対象の大きさなどに影響が出ているだけで稚拙なわけではないというのが判りました。
そうはいってもルネサンス以降の人間味のあふれる宗教画のほうが好みなのは変わらないのですが。

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2024年04月25日

Posted by ブクログ

キリスト教誕生時点からローマ・カトリックの美術やビザンティン美術などを豊富なカラー図版とともに概説。多彩に発展するローマ・カトリックの美術に対し、ビザンティン美術は1000年の不変を保っていることが解説される。実際に鑑賞してみたくなる。キリスト教誕生時点の美術も興味深い。

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2023年02月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

キリスト教の美術、ビザンチンとカトリック、カトリックの変遷(ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、バロックの変遷)についていくつかのテーマについてどのように描かれてきたのかを比較解説した本。ルネサンス、バロックが好きな身としてはもっとそちらに注力してもらいたいと思いつつも、キリスト教美術の理解を深めるには大変良い。ビザンチン美術が時代が経ってもなぜあのように平板に描かれているのかが実は神を描くのに写実的に描くと現実的になりすぎて神性が損なわれるという理由を知って、単なる稚拙な絵画ではないということに初めて知った。なかなか奥が深い。
絵画の写真もふんだんに盛られてよいが、写真が小さいため解説に書いてあることが少々理解しずらいところがある。もう少し図解を詳しくしてもらうとさらに良かった。

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2023年02月18日

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