【感想・ネタバレ】狙われた羊のレビュー

あらすじ

カルト宗教は、心を奪い、カネを奪い、家族を壊す!
カルト教団によるマインドコントロールの恐怖と、悪辣な集金システムを描いた名作フィクション、緊急文庫化!

最近は浮気調査ばかりしている探偵の牛島のもとに、奇妙な依頼が舞い込んできた。
「人さらいはやってもらえるんでしょうか?」
依頼人の息子は、突如連絡を絶ったのだという。どうやら、あやしげな団体に深入りしているらしい。

「厄介な仕事」と踏んだ牛島は当初依頼を断ったが、秘書の坂巻に説得されて調査を開始。すると、依頼人の息子は、近年様々な問題を起こしているカルト教団に入信していることが判明した――。

世間を騒がすカルト教団、そして家族を取り返すために戦う人々を描く!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ある宗教団体から息子を奪回してほしいという依頼に奮闘する探偵の牛島を中心に、様々な立場の信者を通して暴かれていく教団の醜い実態には辟易。
なぜ頭のいい人たちがハマるのか?マインドコントロールは解けるのか?等の知りたい答えが全てストーリーに盛り込まれ、とても勉強になる。
特に加代のマインドコントロールを解く場面では家族が強いられた覚悟と準備の壮絶さに衝撃。脱会への困難さは想像以上だったな。
元信者の女性の「善意だけの情熱には負けてしまう」が厄介さの表れで印象的。
探偵事務所の事務員のよねの頼もしさが息抜きになった。

0
2025年03月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最近の個人的ブームが宗教関連のミステリー作品を読むことである。
薄暗いところに首を突っ込んでみたくなるのは、人間の性であり、しかし現実でそういった所に首を突っ込むと厄介なので、物語を俯瞰する事で欲求を満たしている。
今回の本は宗教内部の信仰者と外部の救出者で物語が進められていた。自分自身は、外部の救出者目線だけで展開していく物語が好きなので、このような評価をした。しかし、牛島さんやヨネさん、理恵さんを初めとした登場人物一人一人のキャラクター性がとても好きだった。

0
2025年08月27日

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