あらすじ
ヒンメル王国・第三王女、レティシア・ダルトワは『魔女』である──それは、国民たちの間でまことしやかに囁かれている噂だった。人の心が読めるという特別な力を持つがために城から離れた塔に軟禁されてしまったレティシアだが、今では畑を作ったり、山羊を飼ってみたりなど悠々自適な生活を満喫中。そんな彼女が突然、巨大国家・アステリア帝国に嫁ぐことになる。帝国と和平交渉を進めるために人質として差し出されたレティシアは皇帝クロードの妃候補として迎えられるが、気性が荒く冷酷と噂の彼は確かに表情というものがほとんどなく、臣下からも恐れられているよう。しかし彼と接していくうちに、心の声は少し違っていることに気づき……?
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王道ストーリーで読みやすい
王道ストーリーでとても読みやすいですが、性描写がかなりあっさりしています。えっちな描写目的で買ってしまうと少しがっかりしてしまうかも。
ヒーローとヒロインのやりとりが微笑ましくて、それだけでも十分楽しめたので、朝チュンでも良かったかなあと個人的には思いました。
他人に触れると心が読めるヒロインはその力のため幼い頃から軟禁され虐げられて育ちました。その割に性格は楽観的。ネガティブな感情を感じないよう抑えてきたのでしょうね。ヒロインの父親はとても国王とは思えないぐらい残念な思考をしていて、ヒロインをどうにかして不幸にしようと画策します。
一方ヒーローはかなりの言葉足らずと言葉の選択が壊滅的な賢王。政治的にはそれでもうまく回っているのかもしれないけれど、皇太子教育で話し方は学ばなかったのでしょうか。まあ、それでなければヒロインの能力が活かされないのですけれどね。