【感想・ネタバレ】暗くて静かでロックな娘のレビュー

あらすじ

目と耳が不自由な美女と、何の取り柄もない男の純愛を描く表題作。ただの筋肉バカとなってしまった元アメフト選手の兄を持てあます弟の苦悩(「兄弟船」)。過去に人身事故を起こして人生を狂わせた男がたどる不幸の連鎖(「悪口漫才」)。罵倒しあう老夫婦が経営する名物ラーメン店が陥る絶望と希望(「反吐が出るよなお前だけれど…」)他、愚かで卑しくて貧しい、底辺を這う人々の、救いのない日常を映し出し、人間の闇を見つめる、著者真骨頂の残酷小説集。露悪性が悲しいまでに現実的な全10編を収録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

平山文学で描かれる世界は大体三つに分けられると思う。

1.クズみたいな世界だけどどこか救いのある世界
2.マジで救いのない世界
3.穏やかな世界

圧倒的に多いのが1。本当に汚らしいしえげつない世界でも、最後には救いがある。救いらしいものがなくても、ほんの少しばかり希望を見出せる作品が多い。
ちなみに、この世界で登場人物たちが繰り広げる 節操もモラルも微塵も感じられない罵詈雑言や、行動の数々は一周回ってハイセンスなギャグのように感じる。

2の世界はもうホントに胸糞悪い。「おばけの子」は読んでてしんどくなった。

3はごく稀に見られる。「チョ松と散歩」は平山作品特有の、汚いのも、グロいのも全くない穏やかな世界だった。その分、その後の「おばけの子」は本当に反動がキツくて、読んでて辛いものだった。

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2020年04月25日

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