【感想・ネタバレ】展望塔のラプンツェルのレビュー

あらすじ

労働者相手の娯楽の街・多摩川市。この地の児童相談所に勤務する松本悠一は、市の「こども家庭支援センター」の前園志穂と連携して、問題のある家庭を訪問している。一方、フィリピン人の母親を持つ海は、崩壊した家庭から逃げ出してきた那希沙とともに、倉庫街で座り込んでいた幼児を拾い、面倒をみることにするが……。荒んだ街の子供たちに救いはあるのか?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

つらくて何度も閉じようと思った。こんな本、なんで読んでるんだろーって。

でも、ハレに会えて良かった。
こんなに心に残る本ないし、ずっと考えさせられるんだろうな。

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2023年01月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

親ガチャの一言で片付けられない根深い問題、子どもたちを取り巻く地域ガチャや環境ガチャの負の連鎖に絶句。那希沙たちが置かれた過酷な境遇は読めば読むほど辛い。
でも、ハレと海と那希沙、子どもたちの問題に取り組む児相の職員の悠一、不妊に悩む落合夫婦、別々に進行するそれぞれの物語はいったいどこで交わるのだろう?という期待に宇佐美さんは今回も見事に応えてくださった。
「自分の人生を他人にまかせるな」の海の言葉と、新しい明日を生きることを教えてくれるこの作品が現実に苦しむ誰かの“ラプンツェルの髪”になればいいなと願う。

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2024年01月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初めての作家さん。
読みたかった本やっと見つけた。
児童虐待や不妊の話で読んでて苦しかった。
子供がいて幸せに暮らせていること。
今の生活がすごくかけがえのないものだと改めて思った。
怒鳴りまくって。。。なんか私も虐待だよね。頑張ろ。。。

異なる時間軸の話が並行していたことが分かって最後は一気読み。
救われた人、救われなかった人、それぞれだけど読んだあとは幸せな気持ちになれた。

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2023年06月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

油断した。最初に読んだのがダークファンタジーみたいな割と非現実な話で面白かったので読んでみたら、吐きそうなほどにダークな現実の話だった。今の私とは全く関わりないし、ありふれたとは言い難いことだけど、きっと同じような思いをしてる人はいるんだろうなとしんどくなる。あーこの書き方多分時間の軸が違うな、とか、この子とこの子は別人だなとかすぐ考えちゃうのは本読みの悲しい性かな。

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2023年06月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

リアルすぎて辛い。
虐待に遭っている子供、その連鎖、不妊治療で狂ったようになっていく女。
全てがリアルすぎる。所々の描写もリアルすぎて読むのが本当にしんどかった。何度も途中で辞めようと思ったし、実際途中読むのを数日中断もした。
それでも最後まで読んだ。
読んでよかったという気持ちと、最後まで苦しかったと言う気持ち。
本当に最後まで辛かった。最後は明るい兆しが見えたけれど、それでも辛かった。
過酷な人生を生きていた人が今は明るい自分の人生を。という展開は希望のはずなのに、過去が壮絶すぎてよかったねと素直に思えなかった。
他人事に思えない。もしかしたらこの人達は自分だったかもしれない。
ずっとそんなことを思いながら読んでいた。
自分の人生を他人にまかせるな。自分の人生は自分だけのもの。
海のこの言葉が非常に重い。
色んな意味で自分の人生において忘れられない一冊になりそうです。

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2025年04月17日

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