あらすじ
【イラスト付き】 空良と高虎たちが日向埼に移り住み数年。生まれた時から何も持たず、名前すら与えられなかった空良が、高虎と正式に祝言を挙げて今は唯一の伴侶として愛を注がれている。高虎も戦場では鬼神と恐れられているが、空良の前では素直に己をさらけ出すほど心を許していた。領民にも慕われ穏やかな日々を過ごす二人は、ふとしたことから衰弱した孤児と白い老犬を拾い育てることになる。
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イロイロな意味で泣けます。
大好きなシリーズです。歴史上本当にあった国のように錯覚をしてしまうほど入れ込んでいます。
毎回、どこかしらで泣いてしまう作品なのですが、今回は特に嗚咽するほど泣きました。犬と子供はダメだぁ〜。無垢だから、打算も謀もないから。優しい人たちに共鳴してしまうから。
このシリーズの素晴らしい所は多々あるけれど、安直なハッピーエンドにしない筋の通った作風にあります。暴君が心を入れ替えて突然優しくなったりしない、命の尽きる場面もしっかり描く、ただただ呑気なハッピーエンドにはなりません。そういうところが作品を骨太にしているのだろうと思います。これからも皆が懸命に生きていくだろう未来を祈りたいと思います。