【感想・ネタバレ】改革・改善のための戦略デザイン 小売業DXのレビュー

宮里隆司

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小売企業で働く人のために、本格的なDXにチャレンジして課題を解決する手助けとなります。デジタルトランスフォーメーション（DX）の解説書となります。

[ブクログ · ★★★☆☆]

DXの定義や目標設定に始まり、小売DXの成功事例やそのアプローチ、実ソリューションの紹介まで満遍なくこのトピックを包括的に紹介している印象。一方でAI需要予測やリモート接客、バーチャル百貨店などのイノベーションが本当に投資対効果も加味した結果に繋がっているのかまでは今一つ腹落ちできない面もある。結果を出すために求められる経営や組織の姿勢、マインドセットや人材など様々な要因があると思うし単純な収益では測定できないKPI設定も必要だろう。そのような難しい側面をモチベートして継続性が実現できた事例などを知ってみたいと感じた。

[ブクログ · ★★★☆☆]

DXとは？、という根本的な考え方に始まり、小売業のDX事例、デザイン思考のやり方の紹介など、幅広いテーマを理解するのに便利な本。
個人的には概念論やデザイン思考には関心がなかったので、事例を中心に理解を進めた。もう少し深掘りしていただき、導入時の現場での苦労まで踏み込んで記載されているとよかったと思う。例えば、在庫ひとつ取ってもシステム上の在庫と実際の在庫がズレていることがあると思うのだけれど、どうやって合わせていったのかなど。手触り感があるとより実践的でいい本になったと思う。