あらすじ
妹たちと王都に住む、田舎出身の子爵令嬢ミカエラ。母を亡くしてからというもの、父は悲しみのあまり田舎の領地に閉じこもったまま。自分でなんとかすると決意したミカエラは、華やかな王都で質素に暮らしていた。幼馴染の公爵テオバルトは、いつも気にかけてくれ、夕食をともにする仲だ。ある夜、ミカエラはテオバルトに押し倒され、執拗な愛撫に感じて一線を越えてしまう。以来、テオバルトから与えられる快楽に溺れながらも、ミカエラは身分の違いに苛まれていた。そんななか、父の後妻を名乗るマリーアンヌが屋敷に押し入ってきた。ミカエラを屋敷に閉じ込めて働かせ、ついには金貸しに嫁がせるという。絶対絶命のピンチに陥ったミカエラの運命は……。
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苦労人だった
あまりないタイプのピンチでしたが、いらっとしました(笑)いい悪役でしたね。ヒロインがあまり人を頼らないせいか、ヒーローまで変にこじらせちゃってた感じ?普通なら敵になることが多い叔母も良い人で良かった。応援したくなる主役2人でした。
さすが作者さん
短い一冊の中できちんとまとまっていてさすが作者様と思わされる一冊でした。
質素倹約な子爵家の長女であるヒロイン。妻を亡くし引きこもりがちな父親。自分たちのせいで母親がなくなり父親から疎まれていると思っている双子の妹たち。一人で頑張るヒロインをからかいながらも甘やかしたい年上のヒーロー。この一冊で家族の問題や恋愛問題がきれいにまとまって解決していました。TLらしくきちんと致す場面もあって流石だと思います。