【感想・ネタバレ】縄文人と弥生人 「日本人の起源」論争のレビュー

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明治期からの日本人の起源論の変遷。自分が小中学校で学んだのは連続モデルであったと思う。
今はどうなっているのかな?
最新のモデルについての記載が少なかったのが残念。

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2022年09月18日

Posted by ブクログ

土器と人骨に魅せられた男(←読み終わって気づいたが、本書には女性研究者が一人も登場しない!)を、ギョウカイの外から記載した本書。

「縄文人=素朴」、「弥生人=農耕文化」という単純な見方そのものが、科学的にはあまり根拠のないものだということが分かった。

業界にいない分だけ、特定の人の研究や人格を否定する記載がほとんどなく、その意味で安心して読み進めることができた。

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2022年08月19日

Posted by ブクログ

肩透かし。縄文人と弥生人の違い、それぞれの出自が解き明かされるものと期待したが、隠しテーマは、学問と政治・社会の関係?権力に媚びへつらう輩に日本人の起源まで脚色される。掻き立てられた古代へのロマンが音を立てて砕け散る。古代史は忖度の重ね塗り?人物紹介手短にすれば、もっとわかりやすくなったのに…残念。“神の手”による旧石器遺跡の発掘捏造報道が、可愛く思えてきたし、起きるべくして起きたんだと納得…。

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2023年05月03日

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標題だけ見てとっさに買ってしまったが内容は考古学の歴史で、縄文時代がなかなか出てこないのが、新鮮だった。それだけ新しい概念であることがよくわかった。日本人の起源を探究する試みはまだまだ続くのだろう。

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2022年12月24日

Posted by ブクログ

近代日本の人類学・考古学における縄文人や弥生人をめぐる研究を科学思想史の観点から検討。
タイトルから期待した内容とは結構違っていて、ちょっと肩透かしを食らった感じだが、戦前・戦中を中心とした人類学者・考古学者たちの群像劇としては面白かった。
戦中はいずれの人類学者・考古学者も日本人の祖先の海外からの渡来には口を噤んでいたというエピソードをはじめとして、学問は、その時々の政治・社会の影響を免れないということにも思い至った。

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2022年11月10日

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縄文人と弥生人に焦点を当ててはいる。日本考古学の歴史であり、考古学者の人物とエピソードと主張の歴史であるので、考古学に興味があり、その歴史をざっと復習したい人にはいい本だと思われる。

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2022年10月14日

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ネタバレ

150年分論争史を追いかけるので結構気合が必要。そうか、私はちょうど今の話の流れをそのまま呑み込んだ第一世代だったのか。

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2022年10月09日

Posted by ブクログ

<目次>
第1章  日本人類学・考古学の誕生と人種交替モデル
第2章  日本人とは誰か
第3章  人種交替モデルを越えて
第4章  土器編年と日本人起源論
第5章  日本に旧石器時代は存在したか
第6章  アジア太平洋戦争と縄文・弥生研究
第7章  敗戦と考古学の時代
第8章  人種連続モデルと縄文/弥生人モデル
終章   縄文/弥生人モデルと縄文の時代

<内容>
日本の考古学の発展、特に縄文時代・弥生時代の設定を土器、人骨の研究史でまとめたもの。著者は考古学者ではなく、科学史の研究者。明治から大正期は、日本人のルーツ=アイヌ、という説が主流で、縄文や弥生時代は想定されておらず、違う民族が入ってきた感じだったが、その後人骨などから一時、弥生時代に大陸から入ってきたのが現在の天皇家などの祖という感じとなり、戦争でそれは吹き飛ぶ。戦後は、人骨研究が進み、縄文と弥生時代の連続性(一部大陸からやってきた人もいて、列島上で混血していった)が主流となったそうだ。教科書的に授業では説明しているが、縄文・弥生の定義や位置づけもなかなか難しい。

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2022年09月04日

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