あらすじ
生まれ育った小さな町での結婚を前に、言いようのない憂鬱をおぼえはじめた由希。そんな折、高校の後輩と再会し、心が大きく揺れだして――(「果実」)。熱烈に口説かれ、引きずられるようにして克己とつきあいだした妙子。だが、いつしか恋の主導権は逆転し、不安に駆られた妙子は執拗なまでに恋人を追いかけるが…(「死ぬほど好き」)。女たちが抱える愛の闇を鮮やかにうつしだす八つの物語。
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Posted by ブクログ
様々な女性の恋愛観、恋模様を描いた短編集。葛藤や苦悩を描きつつ、やはり本能には敵わない的な顛末の話が多く、各々の人間味が存分に描かれている。別れた夫婦が再会を経て妊娠する話、婚約者がいる田舎娘が都会から帰省したエリート大学生に抱かれる話(特にこの「果実」が一番好み)、性的到達を知るために彼氏に内緒で年上男性との経験に踏み出す話などなど。
発刊が2000年と古いことも手伝って(?)よく考えれば「いやこんなことなる?」と思うような超展開も多いが、そこは著者の技量か、生々しいリアリティを感じてしまう。いずれの話も含みや余韻たっぷりで面白かった。
Posted by ブクログ
「死ぬほど好き」
このタイトルに惹かれて購入しました。
ナツイチ中だったのでカバーも可愛かったし。
短編集で、どのお話もかなりドロドロ?というか
一筋縄ではいかない恋愛の物語でした。
「果実」
は、読んでからタイトルの意味が分かるので
内容を知った後、改めて果実という文字をみるとなんかもう
卑猥な言葉にしか見えなくなります。
女のカラダを果実に例える描写の淫らさったら。
なんてエロティックなんでしょう。
「死ぬほど好き」
は、男性から強引にアプローチしてきたのに
まさかその男がそっけなくなっていくという、口説かれた女
にとっては、わけ分かんないぞ!!この野郎!!みたいな内容です。
いつのまにか立場が逆転して、女性の方が執拗に男を追いかけ
回すようになるんですよ。まさに愛ゆえに芽生えた狂気です。
「花火」
は、なんてったって性行為のシーンから始まっちゃいますから。
全体的にはもろセックスのお話。これも、読んだ後にタイトルを見ると
花火って言葉がもう普通には見えなくなりますね。
短編集なので、一つ一つのお話はあっという間に終わっちゃうんですが
なんかさらっと読めそうで読めないというか、少し立ち止まる時間が
必要で、色々深いことが書いてあったので、とても勉強になりました。
この本に出てくるような女性にはなっちゃいけないのかな~?
でも一回でいいから、恋愛のために生きる人生というものを
味わってみたいなあと思いました。