【感想・ネタバレ】死ぬほど好きのレビュー

あらすじ

生まれ育った小さな町での結婚を前に、言いようのない憂鬱をおぼえはじめた由希。そんな折、高校の後輩と再会し、心が大きく揺れだして――(「果実」)。熱烈に口説かれ、引きずられるようにして克己とつきあいだした妙子。だが、いつしか恋の主導権は逆転し、不安に駆られた妙子は執拗なまでに恋人を追いかけるが…(「死ぬほど好き」)。女たちが抱える愛の闇を鮮やかにうつしだす八つの物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「死ぬほど好き」

このタイトルに惹かれて購入しました。
ナツイチ中だったのでカバーも可愛かったし。

短編集で、どのお話もかなりドロドロ?というか
一筋縄ではいかない恋愛の物語でした。

「果実」
は、読んでからタイトルの意味が分かるので
内容を知った後、改めて果実という文字をみるとなんかもう
猥な言葉にしか見えなくなります。
女のカラダを果実に例える描写の淫らさったら。
なんてエロティックなんでしょう。

「死ぬほど好き」
は、男性から強引にアプローチしてきたのに
まさかその男がそっけなくなっていくという、口説かれた女
にとっては、わけ分かんないぞ!!この野郎!!みたいな内容です。
いつのまにか立場が逆転して、女性の方が執拗に男を追いかけ
回すようになるんですよ。まさに愛ゆえに芽生えた狂気です。

「花火」
は、なんてったって性行為のシーンから始まっちゃいますから。
全体的にはもろセックスのお話。これも、読んだ後にタイトルを見ると
花火って言葉がもう普通には見えなくなりますね。


短編集なので、一つ一つのお話はあっという間に終わっちゃうんですが
なんかさらっと読めそうで読めないというか、少し立ち止まる時間が
必要で、色々深いことが書いてあったので、とても勉強になりました。

この本に出てくるような女性にはなっちゃいけないのかな~?
でも一回でいいから、恋愛のために生きる人生というものを
味わってみたいなあと思いました。

0
2012年10月30日

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