あらすじ
運転が好き、ひとも好き。タクジョ・夏子、今日も快走!
高間夏子は四大卒の新人タクシードライバー。女性客が安心してタクシーに乗れるよう、自分が運転手になると決めてこの道に進んだ。女性運転手の比率はわずか3%。無賃乗車や強盗など不安要素も尽きないが、個性あふれる先輩や同期に励まされ、家族に支えられて、夏子は誠心誠意、仕事に恋に(!?)立ち向かう。温かくて爽快な青春お仕事小説の傑作!
内田 剛氏(ブックジャーナリスト)激賞!「小野寺作品は決して裏切らない」
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Posted by ブクログ
素敵なお仕事小説。
東京観光もしてもらった感じ。
地図を広げながら楽しめた、というよりはやはり、人物の描き方が深くてしみじみ。
うっかり、二冊目から読み始まったけれど、それはそれで〜
Posted by ブクログ
■読んだ動機
この作者さんの他の本を読んで大変良かったので、別の評判本を手に取ってみようと。
■あらすじ
大学を卒業して、タクシー運転手となった主人公「高間 夏子」。
「なんでタクシーだ」
「えーと、女性のお客さんが安心してタクシーに乗れるようになったらいいなと思って。それならわたしがドライバーになろうと」
「偉いな」
「いえ、偉くはないです。駕籠抜けもされてますし」
■感想
女性のタクシードライバーは約3%。
女性がタクシーにを使うとき、家の前まで寄ってもらわず、手前でおろしてもらう。なんか家を知られるのが怖いから。
女性のドライバーと知って、駕籠抜け(無賃乗車)を働こうと考える人もいる。
などどいうことを知った。
ただそんな中での会社の人たちは優しく。とても社長さんや同僚さんも素敵な人たちで素敵だった。
■以下、良かった箇所の引用
「お客様のことは信用しなきゃいけない。警戒もしなきゃいけない。この二つを分けて考える必要はない。両立させていいんだ。自分の身を守るためにもね」
「お客様の安全が第一。でも自分の安全も大事。それを第二にしなくていい。第一でいい。第一が二つある。そういうことでいい」
「わたしはこれからもタクジョ。リケジョみたいに宇宙にまでは目を向けられないが。地球の表面を全力で走り回りたい。」
Posted by ブクログ
タクジョの続編から読んでしまったことを後悔した。
女性タクシードライバーの夏子さんが主人公。
悩みや決断
人との支え合い
姫野さんかっこいい
尊敬とか憧れ
うまくいかないなぁっていうもやもや
これから先がある若さとワクワク感
最終的に「縁」につながっていくところが小野寺さんっぽくてすごく良かった。
続編の内容結構忘れちゃってたことに後悔。
こっち読んでから読めば良かったー
Posted by ブクログ
夏子のゆったりした雰囲気に沿って、物語も日常が淡々と過ぎていく。
女性ドライバーの苦労話だけではなく、日常の生活感が伝わり楽しく読めました。
途中、ハッとさせられる展開もあるけど、むちゃくちゃ闇が深い訳でもなく、きっかけに夏子が仕事人、人間としても成長した様にみえました。
小野寺さんの作品の登場人物は、いつも個性的に見えるのだけど、特別なわけではなくありふれた人を上手く表現されている様に感じます。すぐ隣の人のことを紹介している様な。
恋愛話も、付かず離れずで下世話な感じがなく、清廉な進め方が気持ちよく読めました。互いに選んだ道での幸せを願います。