あらすじ
高校三年生の関数馬は、理系なのに大の数学音痴。一方で、憧れのクラスメイト・有理は「数学の女王」と呼ばれる才媛。彼女には、「自分より数学ができる人としか付き合わない」という噂も……!
有理とデートするチャンスを得た数馬の前に立ち塞がる期末試験。藁にもすがる思いで、数学の神様がいるという神社を訪れる数馬。夕日が世界を赤く染める時、必死の願いに応える声が響く――。
「ねぇ、数学が得意になりたいの?」
謎の天才中学生・環に数学を習う中、近づいていく有理との距離。そんな数馬の前に現れた、もう一人の天才美少女の目的とは――?
第12回講談社ラノベ文庫新人賞<優秀賞>は異色の数学ラブコメ!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ラノベ書評
読書レベル 初級
ボリューム 307頁
ストーリー ★★★★★★!
読みやすさ ★★★★★
ハマリ度 ★★★★★★!
世界観 ★★★★★
知識・教養 ★★★★
読後の余韻 ★★★★★★!
一言感想:ラノベ好きな方、ラノベを読んだ事がない方、ちょっと息抜きしたい方、数学が好きな方、SF好きな方、ラブコメ好きな方にオススメの作品です。
私自身、これまでラノベは食わず嫌いで読んできませんでしたが、本作品は『第12回講談社ラノベ文庫新人賞<優秀賞>を受賞』し、『YouTuberヨビノリたくみさん激推し』と言う事で、気楽な気持ちで手に取ってみました…が!!!事件が起きました。とにかく面白過ぎて、先が気になり過ぎて、徹夜に近い一気読みでした。
登場人物のキャラ設定が抜群に良い、主人公の成長過程が読んでてメチャ楽しい、ラブコメ要素が絶妙なバランス、挿し絵にも癒される等々、『やっぱり読書って楽しい!』という気分にさせてもらいました。
Posted by ブクログ
数学は全く分からないけど。
面白かった。よい青春小説。
最後の2ページからの余韻もよい。
キャラもみんな愛しいし、一人ひとりの思いもキレイ。
読んでよかった。
Posted by ブクログ
作者の数学への愛が伝わってくる美しい作品。
数学が苦手な関数馬が、高木環との偶然の出会いを通じ、自身の将来を定めてゆく青春モノ。
数馬が徐々に数学への情熱を持つ様が魅力的であると共に、有理や圏との不思議な距離感のラブコメも楽しめる一作でした。
一般的に、青春系の話はスポーツやイベントが題材として扱われることが多いと思うけれども、数学をこれらの題材と同等に扱って作品を仕上げている点がとても新鮮に感じました。
なお、昔々受験数学に実際に触れていたので、色々わかりみな点が多く、個人的により一層楽しめました。いや、懐かしい。
あと、本文中に言及はなかったけど、主要登場人物の名前は、著名な数学者の名字+数学用語なのかな?
関数馬 → 関孝和 + 数?
志村有理 → 志村五郎 + 有理数
掛谷圏 → 掛谷宗一 + 圏論
高木環 → 高木貞治 + 環論
なんとも、こだわりを感じました。
面白かった
数学は全く分からなくても面白く読める。
展開が早くてサクサク読めるのがいいところでもあるけど、もう少し寄り道というか、登場人物同士の絡みが読みたかったという物足りない感はある。
それでも最後まで読んでスッキリと面白い作品で良かった。