【感想・ネタバレ】ネイチャー資本主義 環境問題を克服する資本主義の到来のレビュー

あらすじ

●環境問題を克服する「ネイチャー資本主義」とは何か? ●グリーン化が経営・投資を左右する「経済の大転換」を直視せよ! ●最新のデータで環境問題を捉えたSDGs時代の必読書! 「環境に配慮せよ」「資本主義が諸悪の根源」……今、巷に溢れる環境問題を取り巻く言説には、美談めいた「きれいごと」が散見される。しかし、日本で早くからSDGs・ESGの重要性を発信し続けてきた著者は、「環境問題を解決するための最短経路は、見掛け倒しの環境配慮や資本主義批判の脱成長の中にはない。むしろ、この数年で大きく姿を変えた『新たな資本主義』の中にある」と語る。本書では、環境危機の各種データや資本主義の歴史などを振り返りながら、環境問題を克服する新たな資本主義――「ネイチャー資本主義」について解説する。徹底したリアリズムで環境問題を論じた画期的一冊。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

今の資本主義において、マルクスのいう「強欲な資本家」は存在せず、労働者一人一人が機関投資家として資本家でもあるというのは、その通りだと思った。ただ、マルクスが言っていた資本主義の課題は、資本家によって賃金労働者が搾取されるという点より、資本家も賃金労働者も”資本”に支配されるという点で、その意味では、資本主義の本質は今も昔も変わっていない。
筆者の言う、GDP成長とGHG排出量のデカップリングを目指すのはその通りだと思うが、それは簡単ではない訳で、GDP成長は諦めようというのが、マルクス主義の言う脱成長なのかなと思う。

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2022年12月25日

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