【感想・ネタバレ】うちの子、このままで大丈夫?がスーッと消える 科学的に正しい子育ての新常識のレビュー

あらすじ

「自己中」「飽きっぽい」「嘘」「いじめ」「きょうだいゲンカ」「スマホ・インターネット」「性への関心」など、子育て中の親なら誰もが気になるテーマについて、科学ジャーナリストで一男一女の母が、膨大な研究データをもとにわかりやすく、ユーモラスにまとめた1冊!

1歳~10代後半の子どもを対象に、子育て中の気になるお悩みに答えます!
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親が「物事の境界線をどこに引くか」「子どもとどんな会話をするか」「子どもの言動に反応するか、無視するか」は、子どもにさまざまな影響を及ぼします。子育て中は、子どもに価値観を教える機会が無数にあるのです。
これらの機会を逃さず、効果的に利用する方法を知れば、自信を持ってこう言えるでしょう。「わが子は、私たちが『こうあってほしい』と願うような人間、つまり、よりよい世界のために必要な人間になってくれる」とーー。
(はじめにより)
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★『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』島村華子先生絶賛!
「よい人間として子どもにお手本を見せるとはどういうことか。大人のありたい姿を教えてくれる良本」
★『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』アダム・グラント氏絶賛!
「賢く、魅力的で、正直で、驚くほど役に立つ、良識と寛大さをはぐくむ方法について書かれた本」
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目次
PART I 〝よい性質〞のはぐくみ方
1 わがままについて
2 やる気について
3 いじめについて
4 嘘・汚い言葉について
5 性差別について
6 自己肯定感について

PARTⅡ よくある困った場面での対処法
7 悪いことをしたとき
8 きょうだいゲンカについて
9 ネット・スマホとのつきあい方
10 性教育・アダルトコンテンツについて

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

育児本によくある子供の褒め方、叱り方だけでなく、いじめや性差別、性教育など難しいテーマについても触れられており、幼児からティーンエイジャーを持つ幅広い層の親御さんに役立つ内容でした。

著者は科学ジャーナリストとして数々の実験データを挙げてくれていますが、著者自身も9歳の息子さんと6歳の娘さんをお持ちのようで、実体験に基づく出来事と対処法を挙げてくれていてとても分かりやすいです。
また著者自身もうまく対処できないことがあるというくだりが何度か出てきて、そういう方でもうまくできないことってあるんだなと親近感が湧きました。

科学ジャーナリストというプロの目線と、1人の親として学ぶ目線の両方から書かれており、とても読みやすく参考になる話が多かったです。

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2025年09月06日

Posted by ブクログ

 アメリカ人著者による子育て本だが、親が頭を悩ませる問題はアメリカも日本も同じ。アメリカ人は自己肯定感が高い子が多いと勝手に思っていたが、そうではないようで驚いた。悪いことをしたときの対処法やネット・スマホとの付き合い方、きょうだいゲンカへの対応、性教育などどれも知りたいトピックで悩ましい問題ばかり。どれも参考になるが、いざ実践となると難しいものばかり。特にきょうだいゲンカはジャッジせず仲裁するとのことだが、善悪で判断してしまいそう。子どもは親の行動を本当によく見ているので、自分の言動をまず改める必要があると反省する毎日。

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2023年12月04日

Posted by ブクログ

一読の価値あり。
子どもがハーバード大に行こうがオリンピック選手になろうが、性犯罪やいじめをする人間になったらその子育ては成功じゃない。
頭ではわかっていても、忙しい、照れくさい、言わなくても子どももわかってるはず…とスルーしてしまいがちなポイントを思い出させてくれる良書です。
あたたかい世界をめざす人が、少しでも増えますように。

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2023年08月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

イヤイヤ期の長男との向き合い方の参考までに読書。

印象に残った点
★やる気は知能の一側面と言っても過言ではない。どれだけ努力できるかによってどれだけ賢くなるか決まる。だとすれば、子供の才能を見つけようと必死になるのではなく、やる気を育てることに目を向けるべきではないか。
★「頭が良い」と能力をほめられると学ぶことへの関心が低下し、難しい課題に挑戦する気がなくなり、自分の評価が下がることを防ごうとした。即ち、やる気を失い自己防衛モードに入った。一方、「頑張った」と努力を誉められた子は、挑戦を受け入れやる気を保っていた。
・複雑で時間のある課題をやり切るには脳の前頭前野の発達が必須だが、子供はこれが未熟(25歳まで成長する)。先延ばしの原因は、脳の構造的要因による自己制御困難であることが多いが、それ以外にも、「ネガティブな感情」が潜んでいる場合もある。
★子供のよい言動にごぼうびを与えると、子供が本来もっている「人の役に立ちたい」という気持ちを損なう恐れがある。内発的動機づけを低下させる。さらには、子供が親の愛情をよい言動をしたときのみ条件付きのものととらえ、自己肯定感に悪影響を与える懸念さえある。ごほうびは、子供がどうしても嫌がることにのみ慎重に使う程度にすべき。
★自己肯定感とうぬぼれ:うぬぼれの強い子の親は子供を偶像化し「我が子はほかの子より頭が良い、優れている」と扱う傾向。自己肯定感は別もの。
★行為に対してではなく、無条件の愛情を:〇「子供がプレーしている姿を見れてうれしかった」、×子供のプレーに批評する
・能力やスキルではなく、努力をほめる。大げさに(能力等を)ほめると逆に子供や自己肯定感が低下し自信を失う。
・親が手助けをし、世話を焼いたり、挑戦を制止すると、子ともに「あなたは能力がなく、信頼に値しない」というメッセージを暗示することになる場合がある。
・威圧的な親、逆に指導もせず放任する親、双方において子供や冷淡になったり攻撃的になる。

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2024年06月02日

Posted by ブクログ

著者がアメリカの方ということもあり、日本の文化と少し違う点もあったのですが、全体的にとても参考になり実践してみたいと思った。

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2023年12月28日

Posted by ブクログ

なるほどと思う事、知っていたが不確かな事、様々な学びがある。ただ、究極的には子供にも個性はあり、子育てに一律のマニュアルは無い筈だから、同じ事をして上手くいかない場合に悩まない、決めつけない、押し付けない、というのは大事にしたい。

例えば、兄弟喧嘩に親が介入するのは好ましくないと言う考え方は90年代以降の研究で逆効果を生む可能性が指摘され、実証された。子供だけでお互いを尊重した建設的な解決ができるケースがほぼないからだ。どちらが正しいとか、どう解決すべきかを判断するのではなく、判断をする手助けをするように介入するのがベストだ、と本著。子供に解決を任せられるケースも勿論ある。

他に参考になったのは、以下の内容。

暴力的なゲームと攻撃性の関連性は極めて低く、アメリカのティーネージャーの攻撃的言動に対するゲームの影響は1%未満だったと言う研究論文。

とても頭の良い人の話を聞かせた後、男性と女性の写真を見せ、その写真の誰の話だったかをあててもらった。6歳までの男女は、自分と同じ性の写真を選んだ。しかし6歳以上になると男女ともに男性の写真を選ぶ確率が高くなった。

能力ではなく努力を褒める。子供に失敗を経験させる。試練は人を成長させるものだと教える。

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2023年10月18日

Posted by ブクログ

子供に対しても大人と変わらず相手を否定しない、一回相手の言葉を受け取るコミュニケーションが大切だということがわかった。子供に対してわかってほしいことをするのではなく、子供にわかってほしいことを見せる方が効果的ということも理解した。
性に関しては納得することもあったが、そこは男女と同じような立場で見るのは疑問だ。決して差別することはダメと言うことは前提として、身体の違い、思うことの違いが男女では必ずあることは間違いないことだ。どうしても男女で性に関してはリスクが違うこともあり、同じような気持ちでいることは危険だ。そこもこれから考える必要があると思った。
最後にこのような考え方を全員がもてれば良いが、絶対にそんなことはない。世の中には色々な人がいるということは忘れずに柔軟に物事を考えられる子供を私は育てたい。

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2022年12月29日

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