あらすじ
【コロナ禍を経た、日本人のリアル!】
足かけ24年におよぶ1万人の時系列データで「暮らし」「家族」「消費」の価値観が丸裸になる
20代で投資をしている +7・1%
できることなら子をもつほうがよい -4・4%
好きなものは高価でもお金を貯めて買う +4・5%
できることなら結婚したほうがよい -4・8%
安全性に配慮して商品を買う +3・7%
10代の生活満足度(満足・まあ満足) -5・4%
(数値はいずれも2021年と2018年の比較)
他に類をみないデータと分析で明らかになる、日本の消費者が本当に欲しいもの
〇アフターコロナに消費が戻るもの/戻らないもの
〇日本でいちばん幸福を感じているのはどのセグメントの層か
〇インターネット消費はどこまで伸びるか
など、これからの消費キーワードが1冊でわかる!
【生活者1万人アンケート調査】
1997年より、3年に一度、NRIでは生活者1万人アンケート調査を実施している。
訪問留置法による大規模アンケート調査を実施し、インターネットの利用によらない日本人の縮図を長期時系列で把握している。生活価値観や人間関係、就労スタイルなど、日常生活や消費動向全般の幅広い項目のデータを取得しており、生活者のリアルな実態がくっきりと見て取れる。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
前著から続編が出たので読みました。
コロナ禍での影響をしっかり加味したデータなので、前著とは異なる影響がチラホラありました。安定・維持の志向はより一層増したなと実家しました。コロナで失業者が増えたことで会社に対しての依存度を問われ、自分で生活を設計しなければならないことを突きつけられました。起業の需要が低くなるも、副業の需要が高まるのはそのためかと思います。
ただ、日本人特有の安定・維持の中身が大きく変化してきたことは大きなポイントだと感じました。
Posted by ブクログ
アンケート調査の結果と考察。
感覚的にそうではないか、と思っていたことが説得力のあるデータと共に解説されていたので、事実の確認が出来て良かった。
Posted by ブクログ
新型コロナウイルスが日本にまん延して、それまでとは人々の行動や考え方に変化が生じた。
「生活者1万人アンケート調査」という、野村総合研究所(NRI)の生活者研究・マーケティングコンサルティングチームが実施する調査をもとにして、今の日本人像について迫っている。
1997年に開始して以来、3年ごとに実施してきた。
今回は2021年の調査の結果を取り上げている。
この調査のポイントとしては、昔ながらの訪問留置式で1軒ずつ訪問して、層化二段無作為抽出法で地域・姓年代構成が日本人の縮図になるように抽出された対象者にお願いしている。
この方式だとインターネットを使わない層も調査対象になるのでより日本人の現状が浮き彫りになる。
ロシアによるウクライナ侵攻で、さまざまなものの値段が上がった今年とは違うが、ただ安いものを買うのではなく、「価値が見合っているかをよく検討」が66%と2000年と比べて14%増加している。
逆にとにかく安くて経済的なものを買うは2000年の60%から2021年になると35%と、25%も減っている。
生活満足度に関して、あなたは現在の生活にどの程度満足していますかでは、満足している(16%)とまあ満足している(63%)と、1997年の11%と61%に比べて多少増えていた。
コロナ禍の自粛生活で自粛を余儀なくされたのは若者だ。学校行事の中止、オンライン授業で自宅から受講などまるで「ウイルスの運び屋」のような扱いを受け続けている。
生活満足度、幸福度、生活の充実度のいずれも10代の減少が目立つ。
これから時代を担っていく層だけにどうなっていくのか。
消費に関しては、コロナ以前とコロナ収束後では、使いたいものに違いがある。
積極的にお金を使いたい費目では、食料品、外食、家電製品、家具・インテリア・寝具と投資が上がっている。
反対に減らしたい費目として、人とのつきあい・交際費が上がっている。
コロナ禍で自分の人生に向き合う時間ができたことで、ネット証券で簡単に申し込めるし、楽天やNTTドコモなどで提供しているポイント運用もできる環境なので、始めた人が増えている。
次回2024年だが、どのような調査結果が出るのか。見るのが怖いような気がするなあ。
Posted by ブクログ
NRIによる、3年おきに行われる定点観測。
マーケティング部門ではないが、統計データからの読み取りトレーニングも兼ねて、今回も手に取った。
まぁそうだろうな、というのが多くなる中で、「足るを知る」という表現。他者が苦労しているのを見ることで自分のやや苦しい境遇を合理化してしまう傾向があると考察しているのが印象に残った。