あらすじ
2050年、東京――現実(リアル)と仮想(バーチャル)が融合した超越現実(MR)社会。人々は脳内のMR感覚神経(チップ)によって、かつてなく便利で快適な生活を享受していた。原因不明のMRバグを抱えた高校生・タイキを除いて――。はじまりは“空飛ぶ幽霊”の噂だった。MRアバターの連続投身自殺……犯人を追うタイキは、屋上でひとりの“少女”と運命的に出会う。バグ少年とAI少女が、心の闇と対峙する近未来青春小説!
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Posted by ブクログ
読んでるうちに、頭の中にいくつか似てる作品が浮かんだけど、終わり方というか、AIによって不要と判断された人間を認識できなくなるという設定がすごく考えさせられた。
自らの思考の前にAIの判断が下り、全ての危険はAIによって排斥される。
仮想世界では名前も顔も全てが偽りの存在で、本当の姿は誰も知らない。
それが当たり前の世界で、主人公だけが異常(バグ)で仮想世界と現実世界を並行して生きている。現実世界には危険が多く、仮想世界とのズレが不具合となり生きづらい学校生活を送る中、突如現れた謎のAI少女と、学校で起きる怪奇現象の謎を解決していくという現実と仮想が融合した世界が舞台のSF物。
嫌な記憶や知りたくないことにAIがフィルターをかけて見えないようにしてくれる。
こんな世界が来たらいいと思う半分、そこに私の意思は存在するのかと不安になったりもする。
叶わぬ恋と分かっていても、傷つくことが分かっていても、誰かを好きになったときAIは、その恋をなかったことにするか記憶から消去するんだろうな。
AIは消去された私の思い出の代わりに、どんな素敵な思い出を与えてくれるのだろうか。それとも、何も残らずすっぽり頭の中に空白が残るのだろうか。
全ての思い出が美しい世界というのも、つまらないものだなーと思った。