あらすじ
射精は一日にしてならず――陰茎の機能をできる限り引き出し維持するためには、正しい扱い方の体得が必要だ。またパートナーの心身を傷つける凶器としないために、道徳と品格、相手を思いやる礼儀も重要だ。しかし現代の性教育では重要な点には触れず、青年期の誤った扱い方による射精障害や勃起障害も増加している。本書では性機能と生殖医療の専門医が、各年代での性・射精生活の心構え、現れやすい問題と対策を解説。
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Posted by ブクログ
〇構成
第1章 なぜ今、「射精道」が必要なのか 23
第2章 射精道-思春期編-41
第3章 射精道-青年期編-71
第4章 射精道-妊活編-117
第5章 射精道-中高年編-151
第6章 射精道-射精障害克服編-197
第7章 性教育の黒歴史とオナニー受難の日々 197
第8章 医学的に正しい陰茎のメンテナンス-包茎か
病気の見分け方まで 223
第9章 女性と射精道-射精道は男子だけのものにあらず 261
あとがき 272
〇感想
初めて精通したのは中学三年生の終わり頃だったと思うが、それから6年ちょっと経って大学4年生になった今でも、自分の性欲に若干振り回されていると感じることがある。本書を読むまで、「何のためにオナニーをやるのか」と考えた事もなかったし、オナニーに対して後ろめたい思いが強く、いつ射精しても、かなり虚無感,罪悪感を感じてきた。だから、やめたいと思ってるけどやめられないもの、薬物みたいなものだと、オナニーを卑下していた。でも、本書を読んで、最近その考えも少し変わってきてる感じもする。相変わらず、オナニーはダメなものとか、後ろめたい観念に支配されてはいるし、それはこの先も、そういう考え方をしてしまうことは、あまり変わらないのだろうと思うけれど、一方で、「オナニーは後ろめたいことでなく、どんどんやっていくべき」という肯定的な意識は、自分の辛い観念を1歩外へ出してくれる感じがするし、そう自然に考えられたらいいなと思う。
セックスに関しても、童貞であることに相変わらずコンプレックスを感じているけれど、一方で、「心・技・体」が揃っていなければHすべきでないという主張は納得するし、この本を通して少しの知識を付けることで、若干自分に自信をもてているような感じもする。話しにくい内容,話題であるために、ずっと後ろめたかったし、今もそうだけれど、少しづつ肯定的に捉えて、「どこでもいつでもオナニーしていいんだよ」って価値観で生きていきたいな、と思った。
また、セックスの際は、「女性が主役」の認識の方が、なんか上手く行きそうな感じがする。実際心技体の「心」の部分じゃないけど、相手を思いやって、労わって、相手も自分を思ってくれて、双方が精神的に充実できるようなセックスが出来るようになりたいな、なんて童貞だけど考えてしまう。凄くためになった。
性生活の教科書。
Posted by ブクログ
簡単明瞭かつスマートな解説で構成された一冊。
日本の不完全な性教育がもたらす影響は、個人個人が自由に営む性生活の節々にまで広く行き渡っいく。
性犯罪や過剰なポルノへの慣れ、乱れた生活習慣やいびつな対人関係による心理的ストレス等による勃起不全は相当怖いなー。
ハウツー本としての価値も優れていて、他の本とは異なり、知識や技術のお堅い内容ではない軽やかさが魅力的。
Posted by ブクログ
タイトルがややふざけてるため誤解される本だけど、女性と比較して男性の性機能や性的なトラブルに対する正確な知識というのは得られる機会がないので非常に有意義な本だった。著者のマスターベーションに対する熱量がやや先行してそう言った内容の本に思われるが、妊活の話とか結構男性が知っておくべき話も盛りだくさんで参考になる良書だと思う。
Posted by ブクログ
結婚して子どもができ、性教育について考えるようになりました。
ある時、ネットニュースを見ていて紹介されていたこの本。
タイトルのインパクトが強いので、女性としては手に取りづらいところもありましたが、購入してみました。
結果、良かった。
男性の性事情については知らないことばかりだし、お医者さんが書いているということもあって、大変勉強になりました。
家の本棚にそっとおいておいて、将来子どもが読んでくれることを願います。
Posted by ブクログ
学究的で至って真面目な本。加齢に伴う悩みを少なからず和らげてくれた。
今の自分より前の年代の章は読む気しないが、これからの章は何度も読み返すと思う。
Posted by ブクログ
射精を軸に、性教育の必要性や不妊治療、性病などについて医学の面から分かりやすく述べている。
こういった視点からの性教育の必要性はかなり重要だと感じた。
Posted by ブクログ
正しい性の知識ってどこで得て良いのか迷子になりやすい。
この本はそんな悩みを一気に解決してくれる。
大人になった今でも十分ニーズに応えてくれる内容だった。
自分が中学生の時に出会っていたかった一冊。
Posted by ブクログ
昔はゴムのクオリティも、性に対しての知識も乏しかったから、当時推奨されなかったのは当たり前。
でも現代はどうだろう?
著者の言うように教育においては学校によって性教育にブレーキをかける場合もある。
でも知らなかったことで、手遅れになることも。
そう思うと現代の人たちも昔と変わらず、かなりリスキーな人生送ってるんだなぁ笑
女性の私でも大変勉強になりました。
Posted by ブクログ
★★★★☆泌尿器科の医師が主に男性向けた性教育書という感じで読めました。最近、ニュース等で若い人を中心に広がっている性感染症のこと、また性教育についての必要性もニュースで見ます。私も性については若い時にもっと知っていたらと読みながら思いました。また、性教育の必要性を感じました。女性の方が読んでも性について参考になる内容だと思います。
Posted by ブクログ
性教育が遅れていて、男の子の射精に関することがわからないまま大人になって行って射精障害含めていろんな弊害があるんだということも初めて知った。
オナニーのやり方・習慣は本当に大事。
最低限知っておかないといけないことを書いてくれてると思う。
自分で考えだしたやり方は危険な可能性もあるから、一読しといた方が良い一冊。
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【男性必見!】
武士道と射精を掛け合わせた射精道。
正しい射精の方法や年代別に分けた射精など射精にかなり特化した一冊。
興味本位で手に取ってみたが、かなり速く読み終わっていた。
たまーにこういう本を読んでみるのもおもしろい。
Posted by ブクログ
特に男性の性事情に関しての情報をあらかたまとめた本。武士道になぞらえる比喩は、適切なものかは別として面白いものだと思う。性に関して忌避感のある方には買う価値があるかもしれない。エビデンスに関して若干うーんというところはあるが、まあ少なくとも悪い本ではない、と思う。一般的な性教育を受けた身としては、誤ったことは書かれていない。
Posted by ブクログ
「オナニー有害説」ってのがあった時代に育った自分には、よくぞ書いてくれましたという書でした。
中高年編の70代以上のデータがほとんど無いのが残念ではあったが・・・
Posted by ブクログ
泌尿器科の先生が書いた真面目な本です。しかしながら、リアル書店ではやはり買いにくいタイトルの本なので、ネット書店で購入しました。
本書では、思春期篇、青年期篇、妊活編、中高年篇といったすべての年代に対して「心得」とでもいうべきことを条文にして、わかりやすく説いているいる。そして、射精教育の重要性を認識してもらうことが最大の目的だと書いています。
最初に述べたように真面目な本です。
Posted by ブクログ
タイトルでまずニヤリとし
そこから遊び半分で読んだが
良かった
新しい知見はなかったが
理知的で 男の性欲というモンスターと
恥ずかしがらず真正面で
受け止めて手なづける事に真摯に向き合っており
思春期〜大人まで読む本だと思う
作者の熱意に脱帽
Posted by ブクログ
射精と武道の精神は通づるところがあるという考え方は面白かった。
自分本位になりがちな性に対して相手の気持ちを大事にする必要性を痛感した。
勃起障害に対しての適切なケアとしてリラックスとソフトな刺激が大事である事は大きな学びであった。
36歳はEDとしては早いので心の問題が大きそうだ。焦らず勃起に対して寛容でありたい。
Posted by ブクログ
「武士道」の刀を陰茎に置き換え、性の俗説や歪み、馬鹿げた禁欲を徹底的に医学的根拠からぶった切る非常に真面目な医学的根拠に基づく性解説本。「射精道」というネーミングも抜群によい。過半数は既知のものだが、少年時代に読んでおきたかったと思わせる内容で、男性のみならず女性も読んでほしい一冊。
Posted by ブクログ
泌尿器科の医師が書いた本、ということで、もっと医学的な内容かと思っていましたが(もちろん、医学的な内容もしっかり含まれています)、読んでみると、中高生男子向けの性教育用の本として、かなり優れている本、という印象を受けました。
すっかり中高年になった自分にとっても有益な本ではありましたが、この本には、中学生のときに出合いたかった。
そういう意味では、この本を読める今の中高生は恵まれていると思いますし、是非、全国の中学校・高校の各教室に1冊ずつは置いてもらいたい本です。
『武士道』が、「刀」を持つ者としての心得をまとめたものであることを意識して、「陰茎」を持つものとしての心得をまとめたがこの『射精道』。
自分自身を大切にすることはもちろん、それ以上に、自分のパートナーを大切にする意識の重要性についても、しっかり述べられていると思います。
Posted by ブクログ
話題にしづらい、射精に関するとても真面目な内容でした
こう言った、話題にしづらい内容を黙々と勉強できるのもまた、読書のいいところです
年齢問わず、世の男性は絶対に読むべきと思います。間違っていたこと、知らなかったこと、実は気になっていたこと、全て、わかりやすく説明されています。
読後、とても安心感で満たされました
年頃の男のお子さんをお持ちの親御さんにもとても参考になると思います
性教育に対する消極的な風潮に対しても辛辣な意見を述べられており、納得できる内容でした
Posted by ブクログ
武士道にヒントを経て品行方正な男子として、「男性自身」と向き合い大切に扱うことを説いている本。「道」化するのは、男ごころをつかみやすそうなアイデアだと思う。
男性って性に自由だったり奔放だったり、それでいいという社会的な認識があるけど、実はあけっぴろげなようで、困ったり悩んだりウジウジしている男たちって結構いると思うし、イキって自分の性ともパートナーとも向き合っていない男たちも吐いて捨てていると思う。タイトルでのつかみはよさそうだけど、実は内容はけっこう真面目で大切なことを書いているこの本を読んで学ぶとよいと思う。