あらすじ
●リーダーしか発言しないチーム、結局何も決まらない会議…… ●形だけの対話から脱却し、成果を生む「話し合いの作法」とは? ●言いたいことが言い合える職場・組織をつくる全技法! ふと気づくと、「偉い人」やリーダーしか発言していない会議、長時間話しても、有意義な結論が出ない打ち合わせ……こうした「残念な話し合い」が今、日本のいたるところで発生している。しかし、立教大学で人材開発・組織開発を研究する中原淳氏は、現代の職場やチームでは、多様な人々とともに「答えのない問い」に挑み、試行錯誤しながら、その先に解決を目指す必要があるため、「話し合い」の重要性は今後ますます増していく、と語る。そこで本書では、メンバーの相互理解を促す「対話の作法」と、納得感ある結論を導く「決断の作法」を合わせた、「話し合いの作法」について、わかりやすく丁寧に解説。職場や組織で発生する「分断・対立・多様性」を乗り越え、チーム・メンバー全員の力で成果を生む技術がここにある!
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Posted by ブクログ
話し合いとは、対話+決断
人々がともに生きる他者と対話を行いながら、自分たちに未来を自分たちで決めていくコミニケーション。
対話
答えの出ていないテーマについて、自分の思いや考えをフラットな立場で話し、相手とのずれを知ることで、自分を疑い、他者に気づくこと。
決断
決める人を決める:メンバーで話し合い、メンバーで決める
決めるとき :意見が飽和した瞬間
決め方 :多数決、全員一致、多段階多数決、スコア、評価軸、、、
Posted by ブクログ
話し合いとは、共に生きる他者と対話をしながら、自身たちの未来を自身で決めるコミュニケーションである。
しかし現状は、話し合いについて「教えられ、学ばれていない」のに、「実践しなくてはならない」という読書感想文に似た「ねじれの状況」である。
話し合いは、「対話」と「決断」のフェーズに分けられる。そこで、今はどちらのフェイズなのか、今日の目標は対話のみなのか、決断までするのかという認識の共有が大事である。
対話について、雑談をイメージする人もいれば、車座をイメージする人もいるので、明確なイメージや内容、目的などを示唆することが重要。
他者をリスペクトすることで、自身をサスペクト(疑う)することができる。
意見を交わさずに多数決を行ってしまうと、納得感が生まれないので、後々で必ず揉めてしまう。
何より重要なのは「どんな結果になっても、自発的フォローを行うこと!」
Posted by ブクログ
話し合いということがどういうことか詳しく解説してくれている。
話し合いが、安易な多数決になり、決まったことに対して、だれも責任を取らず、文句ばかりいう今日この頃。そんなことを言って自分や自分の身近な人もそうなってしまってはいないだろうか?
対話は、いかに同じ土俵に乗れるかがまず重要。そして、よく聞くこと。そこに心理的な安全性はあるか?そして、最終的には決めること。決めたものを実践してまたその次に繋げること。
小学校なら学級会はまさにこれだなと思う。やっぱり、多数決だとうまくいかないとか、実際経験してみないとわからないよね。
そういう意味では、失敗もとても大切で、やはり一朝一夕には行かない。そこにおいて話し合いを嫌いにならないでほしい。無気力にならないでほしい。小学校担任としてできることは、やはり大変どけど、楽しいし、意味があることだと実感させること。
長い目でみて世の中が、よりよい話し合いが実現する方向にいってほしいな。でも、効率ばかり重視する世の中では無理だよな。じゃあどうする?