あらすじ
東京都北区・音無橋のそばの定食屋。生死不問でご来店お待ちします――会社になじめず仕事もできず、鬱屈した毎日を送る凛々が野良猫と雨宿りをした「たもと屋」。そこは心残りのある死者が立ち寄る定食屋だった。身も心も疲れ果て死者と勘違いされた凛々は、勧められるまま食事を注文する。懐かしい味に心もお腹も満たされた死者たちはやがて旅立つ。凛々もまた、仏頂面でも面倒見のいい店主の青年のごはんを常連客と食べるうちに、元気を取り戻していく。逝く時も、生きる時も、寂しい人はお越しください……。定食屋を舞台におりなす、ちょっと不思議なごはん物語。
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Posted by ブクログ
作者買い! やっぱり竹岡葉月先生の本だけあって、料理がすごーい美味しそうだった! お腹が空いてくる一冊! 凛々さんがくたびれたおじさんと手を繋いで街を歩くシーンが一番好きだった><。色々、わたしだったら、とか、想像させられた! 菫さんの正体は、わたしは全く分からなかった! 正体が分かった時は、意外過ぎて驚いた! でも、納得した! 菫さん大好きだったから、あの結末は残念><。聡一郎さんは恰好良かったけど、魅力が一巻の時点では分かりずらかったから、続きに期待する! 二巻、出て欲しいな!
Posted by ブクログ
面白かった!立ち直ってからの凜々は案外しっかりした明るいいい子。菫は自由でとても魅力的。最後の不思議なデートも可笑しくて切なくて。
サブタイトルがなんで天津飯なのかはよく分からなかったけど。
Posted by ブクログ
菫さん視点で始まる物語なので、いざ始まった本編が凛々さん視点で大変混乱した。
結局誰に感情移入して読めばいいのかという。
凛々さんがたもと屋店主に惹かれていくのに、菫さんがいるから凛々さんが主役バディに横槍入れているようにしか見えず、素直に応援できなくて。
実際カップルでしたしね。
ごめんよ、凛々さん。
あなたが主人公だと終盤になって気づいた次第。
(粗筋読めば察せれたのに)
ついつい菫さんの方に肩入れして読んでしまった。
美味しそうな料理に、死者との触れ合いに奇跡。
特に大家さん夫妻のエピソードは感動的だった。
亡くなってからのあの奇跡は、泣ける……!
料理やサブキャラは凄くよかったのに、凛々さん特有のチート能力ややらかし案件も気になって、最後まで主人公の彼女に肩入れできなかったのが申し訳なかった。