あらすじ
「ダメだったら、一緒に死んでやる!」――叔父の裏切りにより、婚姻直前で塔に幽閉された王女レオノーラは、密かに想いを寄せる仕立て屋エドガーに『黒衣』の依頼をする。処刑が決まった王族は、指名した職人と共に、最期の衣装を仕立てるしきたりがあるのだ。一方、依頼を受けたエドガーは、死に直面してなお笑みを崩さず本音を見せない王女に言い知れぬ怒りを抱き、その甘く苦い想いを自覚してしまう。隣国の王太子妃になる彼女と自分が結ばれることはない。それでも――生きてくれているのなら、それでいい。 二人きりの塔で口づけを交わし、仕立て屋は王女を助け出す覚悟を決める。一度きり、命がけの恋の行方は――?
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言葉に出来ないくらい素敵
読むのが楽しみすぎて、買ってから結構な期間読むのをお預けしてたのですが、やっと読み終わりました…。読めてよかった。
正直、最後までどうなるんだろう?!と、ハラハラしていました。だって、エレオノーラの選択でどっちにも傾くし、更に言うなら、おにいさまの返す言葉で救えなくなるかもしれなくて。エドガーが諦めなくてよかった。
読み終わって、こんなに、ああ、よかった…と思うのも久しぶりな気がします。収録されていた番外編までたっぷりな内容で、幸福ってこういうことなんだな〜と思いました。
この作品は読みやすくて、文章に透明感があって綺麗だな…と思いながら読んでいました。
エドガーとエレオノーラ(好みの2人でした)が出会って、恋に落ちてよかった。心の底から、そう思いました。
いい意味で、わたしはあらすじを読まなくてよかったです。感想を書いている今もあらすじは読んでないのですが、タイトルと表紙からこういう話になるとは思ってなかったので、できるなら内容は知らずに読みたいものだと思いました。
しっとり
とてもよい作品でした。ヒーローの針と糸がまるで⚔️のようでした。ヒロインも芯がしっかりとしていて。ハラハラしながら読みましたが、ハピエンで救われました。
あまりないタイプのヒーロー
最初はヒロインに好意を持っていなかったのに、というか自分の気持ちに気付かなかっただけなのか。でも、ヒロインを助けるために必死になるなかで愛情もどんどん深まっていくのが伝わってきました。従来のヒーローとは違う。自分のことを天才と言うくらい仕事では自信家なのにヒロインには狭量ですぐ嫉妬してしまうところがおもしろかった。
とても良いお話でした。
すごくよかった!
ひそやかな愛情に好感がもてます。エドガーの悪態も王女のお喋りな天然さも、、
性愛の入れ方も表現も適切だと思いました。
ひねくれたエドガーが可愛いい。
珍しい主人公の設定。良い話。
騎士でも王太子でも魔術士でもなく、仕立て屋がヒーローでヒロインを助け出す物語。
短いですが、設定も良く出来ていて、読み応えありました。感動しました。読んで良かった。
良かった。泣いた。
男気のある仕立屋の彼。最高でした。こんなにも自己犠牲の元、ひとを愛せる彼に感激しました。閨事のページばかりのTLが多い中、こんなお話を書ける作家さんのファンになりました。
深い
考えさせられる話。権力を持たないヒーローが、粗野な性格を隠しながら華やかな世界を生き抜いていく中で、王家に生まれながら、本来の自分を押し殺して生きていく王女をがむしゃらになって救い出す。その間にも、二人の中には葛藤が渦巻く。素晴らしい内容でした。また番外編が素晴らしい!