あらすじ
新宿歌舞伎町。銃と麻薬が簡単に買え、世界中から娼婦が集まり、外国人マフィア同士の抗争でひっそりと人間が消える。深夜の街の主人公は、ヤクザにホステス、街娼、密入国者。彼らへの単身取材は難航した。腕時計にナイフがつき立てられ、銃口をつきつけられる危険なインタビュー。麻薬密売人、無国籍売春クラブ、拳銃密売──ついにつかんだ衝撃の事実。闇世界に潜む中国人、コロンビア人、イラン人に肉薄し、警視庁を震撼させた戦慄のハードボイルド・ドキュメント!
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Posted by ブクログ
本書は馳星周『不夜城』の参考資料と本人が解説で書いている。小説では大沢在昌『新宿鮫』などもある。映画では09年ジャッキー・チェン主演の『新宿インシデント』などがある。こちらは映画とは言え、とてもリアリティがあり密入国をする中国人が新宿にたどり着くあたりは圧巻だった。
どこの国にも不良はいるのだが、最初から不良だったわけではない、外国人が生きるために違法なものに手を染めていく。お金になればなんでも請け負う外国人はなりふりなどかまっていられない。密入国のために莫大な借金をし、支払いが滞ると国の両親が殺されることすらあるという、そんな切羽詰った状態なのだ。黄金の国ジパングは過去のものではない。