あらすじ
2011年、国はニートと呼ばれる若者たちを“世の中のゴミ”として流罪にする法律を制定した。ある日突然、孤島に“棄民”された章弘と五人の若者たち。刑期は500日。絶えず襲いかかる敵の襲撃と飢餓の恐怖。生死を賭けたサバイバルの中で、仲間同士の裏切り、殺し合い、そして友情と恋愛。この島から、いったい何人が生きて出られるのか。
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Posted by ブクログ
設定が上手くてボリュームある本だけど読みやすい。2011年に18歳以上の働いていない人納税していない人は孤島に500日棄てられる、という法律ができた。それがDUST法。
垣谷 美雨
七十歳死亡法案、可決
を思い出した。必要ない人材は一言で言えば捨てる、今の経済状況を考えるとそれほど間違ってはいないように感じてしまう。
内心、生き残った人は住まいと仕事を与えられ給与も手取りで18万円もらえる、今の時代ならまあまあの生活が送れるような気もする。
そう感じる自分が、悲しい。
読みやすいので読書苦手な人にもおすすめ。
Posted by ブクログ
二〇一一年。十八歳以上の未就労者、未納税者に対し、〝流刑〟を言い渡す法律、特別法第〇〇一条、通称〝ダスト法〟が制定された。流刑に処せられた者は、指定された無人島で五〇〇日間生活させられる。過酷な環境の中、はたして彼らは生き延びることができるのかーー?
労働力不足ならば、最初から強制労働で良かったのでは?住居を提供され、朝の八時から夕方五時まで、昼休憩一時間の八時間労働。休日は日曜と、第二、第四土曜日。給与は手取り十八万。自由はないが、働いてお金がもらえるだけありがたい…と思うのは、私だけだろうか。