あらすじ
■「かくれ繊細さん」の生きづらさを解消する
HSP(Highly Sensitive Person=感受性が高いとても繊細な人)のうち、
HSS型と呼ばれる人たちは一見して「繊細さん」に見えません。
そんな人たちを「HSS型HSP=かくれ繊細さん」と呼ばれます。
本書はそんな「HSS型HSP」を知り尽くした最高権威によるバイブルです。
『その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません』(フォレスト出版)の著者・時田ひさ子さん監訳、
HSP研究の第一人者である精神科医・長沼睦雄さんを監修に迎えた待望の日本語訳!
本書ではHSS型HSPの性質を次のようにまとめています。
□大胆なのに繊細
□元気なのに傷つきやすい
□外交的でハイテンションなのにくよくよしやすい
□一人になると疲れて表情がなくなる
□笑いをとるが、いじられすぎると傷つく
など
あなたにも当てはまりますか?
■HSS型HSPは、生きづらさの原因を探ろうとして、自分の性質を「神経発達症」「躁うつ病」
「パーソナリティ障害」「愛着障害」「アダルトチルドレン」「HSP」など、
さまざまな精神や心理の既成の概念に当てはめようとします。
それぞれにある程度は当てはまるところはあるものの、どれも何か「ぴったりこない」と感じることが多いのです。
クーパー博士は、HSS型HSPを均質化してまとめたり、
HSPとHSS型HSPをまったく別のものとして区別して議論することは避けています。
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Posted by ブクログ
HSS型HSPというカテゴリーの研究についての本。
とても興味深かったし、もしかしたら自分はここにカテゴライズされるのかもしれないと読めば読むほど思った。
一人で落ち着く時間が必要なのに、退屈が最大の敵であり抑制から逃げ出したい。
繊細で不安がりで心配性なのに、好奇心には恐ろしく弱くて信じられないほど突拍子もないことをしでかす。
そんな両極端な二面性を持て余し、何となく社会に馴染めない気持ちを抱えながら生きるHSS型HSP。
私は多分HSP特性の方が強い。
なのに時折現れるHSSは容赦なく私が整えてきたHSP的安寧を壊し、何もかもを破壊していってしまう。それがあまりにもつらく、HSSの去った荒地に佇むHSPが可哀想でならないと思う。
HSS型HSPは、皆、死ぬ時に後悔したくないと思って生きているのだそうだ。
まるで自分の知らない自分の声を聞いているような気持ちで、立ち止まってしまう時に何度も読み返したい本。