あらすじ
“嫌われ松子”の死から四年。大学を卒業したものの無為の日々を送る松子の甥・川尻笙は、初めて夢を見つけようとしていた。一方、望んだ医師への道を着実に歩んでいた笙の元恋人・明日香にも人生の転機が訪れていた。松子の生を受け継ぐ二人の青春を爽やかに描く表題作他、松子が思いを寄せた風俗店店長・赤木の晩年を描く「八雲にて」を収録。
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Posted by ブクログ
嫌われ松子の一生の続編。やっぱり山田宗樹は面白い。
嫌われ松子を読んで面白かったと思った人はまず読んで正解だと思う。
「医師」という夢を持って邁進する明日香と、定職に就かずその日暮らしの生活を続ける笙。
青春って大人になってからでもあるんだな。とても爽やかな小説だた。
最後のういろう売りの場面がとてもいい。
夢を叶える人は必ず夢を持っているんだと思う。
Posted by ブクログ
自分の人生や他人の人生について考えずにはいられない。
みんな自分の思うように生きて、最後は必ず平等に死ぬ。どれだけ波乱があろうとも、松子の一生もその1つに過ぎないのだと思う。だから必要以上に悲しんだり、哀れんだりするのはお門違いなのかもしれない。でも赤木と一緒なら松子も今頃は…と苦い気持ちになった。