あらすじ
82歳の兼高かおるさんが綴る最新エッセイ!1959年から1990年まで、31年間続いた長寿番組「兼高かおる世界の旅」のレポーター、ナレーター、プロデューサー兼ディレクターを務め、取材した国は約150か国。地球をゆうに180周はしたという兼高かおるさん。「私の人生のほとんどが仕事であり旅だった」と振り返る。 様々な常識、尺度を持つ国々を訪ね、限られた期間で番組を収録するには、臨機応変な対応、柔軟な発想、即断即決の行動力、そして、相手を尊重する心などが必要。そのような旅を重ねながら、兼高さんは自分自身の思考や感性を磨いてきた。そんな兼高さんが旅で見つけた人生の教訓は、独自の視点をもちユニークだ。 本書では、今年82歳になる著者が自分の人生を振り返って、旅への思い、旅を通して見えてきた世界観、人生観について語ってもらう。彼女の考え方や言葉は、あらゆる年代の女性のお手本となってくれるだろう。またシニア世代には、男女を問わず、きっと勇気を与えてくれるはずだ。
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Posted by ブクログ
人生を3分割して考えるというのが新鮮でした。最初の1/3は学び、次の1/3は世に尽くし、最後の1/3は自分の好きに使う。理想の生き方だと思います。真ん中の1/3を生きている私はもっと世の中の役に立つように頑張らなくては。
兼高かおるさんは本当にお綺麗。凛とした品のある美しさに見とれてしまいます。言葉使いも綺麗。「わたくし」という言い方がとてもお似合い。
兼高さんの旅への姿勢にも感銘を受けました。相手の国、文化、宗教を尊重すること。摩擦を防ぐための基本的なルールを守るのは本当に大事ですね。
Posted by ブクログ
やはり兼高かおるさんは素敵!50年も前から海外で自分で全て企画し取材していたとは。何事にも、まずは飛び込む姿勢は見習いたい。
わたくしが本から学んだこと―世界は一つではない。みな違う。その違いを認め合うことから平和は生まれるのだ。だからそれを知る旅は楽しいのだ。
勤続10年以上の人に年に1回3週間休ませるべきとの意見に賛成!心が休まると頭が動き出す。そのためにはやはり3週間は必要。
そして日々の生活においても、リタイヤしてから趣味をと考えるのは間違い。今から1日2時間(これはかなりハードル高いが)自分の時間を取って取り組むべきだ。
これは、高島郁夫さんの「遊ばない社員はいらない」にセレンディピティ。
ホテルや食事をケチってはいけない。贅沢ではなくいいものに接して初めて文化がわかるのだ。
心の余裕が文化を生みだし、楽しみ、ほかの人を思いやる心が生まれるのだ。
あ~私も心の余裕を取り戻すべく海外旅行に行きたい。
Posted by ブクログ
年配の方の考え方に興味があり 手に取った本のひとつ。
1928年 昭和3年生まれの兼高かおるさん。
今は想像もつかないくらい、女性が活躍するには大変な時代を
パワフルに生きてきた 先駆者。
約30年間を海外取材番組の制作(ナレーション、ディレクター兼プロデューサー)として
地球180周 150か国を旅してきた方。
前向き パワフルで 好奇心旺盛 強気 タフな女性。
わたしとは全く違う女性だけれど かっこいい!
----引用----
「これしかない」
わたくしはこの言葉が好きではありません。
断定的でいかにも強そうですが、このような発送は考えの幅が狭く
いざというときには、臨機応変に対応できない上に
自分の可能性をとことん試そうとしていないのです。
自国のマナー、多人種のタブーを知り
海外では常に親善大使のつもりで
その国の人たちにとって神聖な場所に行ったときには
現地の人以上に敬意を持ってふるまうこと。これもまた礼儀です。
あとは笑顔。
とにかく笑みが女性最大の武器です。
微笑みで心と心を通じ合わせ、ジェスチャーで意志の疎通をはかります。
上手に断りたいときはてを合わせるポーズをよく使いました。
若い時というのは、それが当たり前と思っているので
「若さ」の価値をわかっていないものです。
でも「若さ」というのは絶対に取り返しがつかないもの。
ぜひ大切にしてほしいものです。
仕事に熱中して、わたくしは家庭を作ることをしませんでしたが
そんな自分を棚に上げて、他人には
「できるときにしておけ。産めるときに産んでおけ。」
と言っています。
年を重ねると時間とお金はあると思っている人が多いと思います。
では、何がないかといえば健康。
ここまでは想像ができました。
でも実際に高齢者になってみて気がついたのは友人だったのです。
今でも本当は犬や鳥がそばにいてくれたらと思います。
でも「わたくしが先に死んでしまったら」
と思うと飼えないのです。
わたくしはとにかく体験主義。
自分で納得するまで確実と思わない。
Posted by ブクログ
「兼高かおる世界の旅」を知ってますか?
海外旅行が夢だった昭和34年~平成2年まで32年間続いた「旅番組」のはしり。世界中を飛び回る美しい兼高さんの姿は憧れでした。150数カ国を旅して82歳になった現在。今も自分自身の旅を続けている彼女のエネルギーに感動!80歳にはこうありたいという目標の人です。最後に兼高さんは「究極の幸せは、信じる人に愛されること」と言います。世界中を旅した彼女が辿り着いた人生の結論が「愛」だったということは、私にとっては何だか嬉しい。