あらすじ
読まずにはいられない、放ってはおかれないという気持を読む人に与えるもの、それがおもしろさである。文章は、おもしろくなくては話にならない−。外山滋比古が、文章修業で学んだことを具体的にわかりやすく講義する40章。
(※本書は2010/12/1に株式会社 展望社より発売された書籍を電子化したものです)
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Posted by ブクログ
文章の書き方How to本だが、普通にエッセイとして面白かった。
いろんな文も紹介されていて、いい文、悪い文がわかりやすい。
なにかをいただいたら封書でお礼
結婚式の返信は即日
会費のあるものを欠席したらあとで会費を送付。でられなさそうなら欠席とだすこと
手紙には受け取った側が嬉しい、楽しい情景が浮かぶことを書くのが手紙というもの
署名は肉筆が建前、原則
差しだしにんの名前だけあけて、自署する
おすすめ辞典
ポケットオックスフォード辞典pod
新明解国語辞典
福原山岸 ローマ字びき国語辞典
Posted by ブクログ
①話は途中から
「三日前にね、ホテルのロビーでぼんやりしててね、カバンを取られてしまった。全くひどい目にあったよ」
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「ひどい目にあったよ」
どうしたの
「カバンをとられてね」
いつ?
「3日前」
どこで?
「ホテルのロビー」
②文章を書いたらあとで表題をつけるようにすると、テーマ・真ん中がブレない。平家物語はよい例。
③「読書百遍、意自ら通ず」
名文を素読する。古典の文章は音調が快く、訳がわからなくても文句が耳にの残り、自然とそれが唇に上がって来て、折に触れ機に臨んで繰り返し思い出し、そのうち意味もわかってくる。
④なるべくセンテンスを短く。ついつなぎの言葉を頭にかぶせた文章になりがち。前後の文章の結びつける論理的接続詞を乱用しない。
「なぜ”東京”がダメで、”京都”なのであろうか。これは観光のことではない。なぜノーベル賞は京都なのかという問題である。というのは、こんどノーベル化学賞を受けた〜もそうだし、〜、〜、〜など化学関係の受賞者は、いずれも三高ないし京大で学問をはぐくんでいる。しかし経済大国の首都東京は、そいういう人材を生み出していない。これには世界に誇る独創的研究を育てにくい理由でもあるのだろうか」
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「なぜ”東京”がダメで、”京都”なのであろうか。これは観光のことではない。なぜノーベル賞は京都なのかという問題である。というのは、こんどノーベル化学賞を受けた〜もそうだし、〜、〜、〜など化学関係の受賞者は、いずれも三高ないし京大で学問をはぐくんでいる。しかし経済大国の首都東京は、そいういう人材を生み出していない。これには世界に誇る独創的研究を育てにくい理由でもあるのだろうか」
⑤飾り言葉を削ぐ
「四月。目に映るものみなすべてが新鮮であった。学生にとっての一年は確かに四月から始まるのだから、当然といえばそれまでだが、あれほど夢見ていた世界の扉を自分で押し開けたという実感で、以前とは比べられないほどの輝きを放っていた」
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「四月。目に映るものみがな新鮮であった。学生の一年は四月から始まるのだから、当然かもしれないが、夢見ていた世界の扉を自分で押し開けたという実感があって、まわりがこれまでとは違う輝きを放っていた」