【感想・ネタバレ】ロビン・フッドの森-中世イギリス森林史への誘い-のレビュー

あらすじ

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

さて,中世イギリスの森のアウトローといえば,シャーウッドの森に愉快な仲間と暮らすロビン・フッドを思い浮かべる読者は多いのではないだろうか。「金持ちから金銭を奪い取って,貧しいものに与える」というロビン・フッドのイメージは後世につくりあげられたもので,本来のものではない。そう,この物語をひもときながら,変幻自在のロビン・フッドの多様な姿をさぐってみたい。それにしても,森と人間のかかわりは多様であり,時代の経過とともにさまざまな変貌を遂げてきた。本書では,そのごく一部にすぎないが,いくつかのルートをたどって歴史の中の森を散策することにしよう

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

中世イングランドの森にまつわる利用権の推移を紹介。中世人にとっては天然の食糧庫であり、生活物資調達の場だったがゆえに、王侯貴族は独占を図り、庶民はそこになんとか食い込もうとする、という図式があったと読んだ。うまく森の利用権をとれれば権力者とのせめぎ合いの歴史がはじまり、強引に利用すればアウトローとなる。21世紀でいうと人権とよく似た構図だと思うのは考えすぎか。

0
2024年11月02日

「学術・語学」ランキング