【感想・ネタバレ】ザ・ダークパターン ユーザーの心や行動をあざむくデザインのレビュー

あらすじ


そのデザイン、
顧客の信頼を失っていませんか?
欧米で規制強化が進む、
ディセプティブ・デザインの実態と脱却の道筋

「退会方法がわかりにくい」
「勝手にメルマガに登録されている」
「消費者を煽るカウントダウンタイマー」
「期限のない在庫一掃セール」……
こうしたユーザーを意図的にだますデザイン
(=ダークパターン)の乱用が増えています。

本書は、ダークパターンとは何かから、
世界で進むダークパターンの規制強化の実状、
ダークパターンの代表的な15の具体例、
そして、企業やデザイナーがダークパターンに陥る背景と
その防止策を1冊にまとめて解説します。

目次
Chapter1 ダークパターンとは何か
1.1 消費者を惑わせるWeb サイト設計
1.2 ダークパターンとは何か、その定義
1.3 ダークパターンの世界的調査
1.4 ダークパターンは人の選択をどれほど歪めるか
1.5 国内外で高まるダークパターンへの忌避感
1.6 企業がダークパターンを使うリスク
Chapter2 意思決定の科学
2.1 その選択は、誰が決めているのか
2.2 意思決定に影響を与えるマイクロコピー
2.3 ユーザーが行動を起こす3条件
2.4 ファストアンドスロー 速い思考と遅い思考
2.5 説得 vs. 欺瞞、操作、強制
Chapter3 ダークパターンの種類
3.1 スニーキング(こっそり)
3.2 アージェンシー(緊急性)
3.3 ミスディレクション(誘導)
3.4 ソーシャルプルーフ(社会的証明)
3.5 スケアシティ(希少性)
3.6 オブストラクション(妨害)
3.7 フォースドアクション(強制)
Chapter4 ダークパターンを防ぐために
4.1 組織をプレッシャーから解放する
4.2 ユーザーをリスクから解放する

※本電子書籍は同名出版物を底本として作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。
※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。
※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。
※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ダークパターンの種類と効果から踏み込んで、部分最適に陥るデメリット→ダークパターンを防ぎユーザー体験の最適化を目指す方法まで一貫して書かれていて、期待以上の内容だった

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2024年07月21日

Posted by ブクログ

図が多く使われていてわかりやすい。
普段から利用しているサイトなど、いろいろな場面でデザインを考えるきっかけになったので良かった

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2023年03月28日

Posted by ブクログ

現在 4人のお客様がこの宿を開覧しています。

よく見るこの表示だが、これを見てソワソワするなら、あなたは「ダークパターン」の思うつぼだ。インターネットには悪意がいっぱい。そんな悪意の一つ一つを理解しておこうというのがこの本であり、ネット社会の教科書としても使えるのではと思うくらい、重要な本だ。

ダークパターンとは、ユーザーをして何かを購入させたり、登録させたりするなど、意図しないことを実行させる、Webサイトやアプリで使われているトリックのこと。ついついスマホを見てしまう。快楽中枢を刺激するスイッチを押し続けるネズミや猿の実験があったかと思うが、気付かぬうちに、我々は快楽だけではないありとあらゆる脳神経を刺激され続けている。ログインボーナス、なんていうのもそうだろう。

ネット社会だけではない。遡れば、小売業界においても、心理学的価格設定。98円、198円のように端数価格効果を用いた手法。実際には販売できない商品を掲示してのおとり広告。閉店しないで、何年も営業を続ける閉店セール広告。レジでついでに買わせるような仕掛けや、店内のBGM、野菜や肉を魅力的に見せる視覚効果、長く滞在させるための商品陳列などなど。健康に良いかは別として、キラキラ輝く果物。悪意で満ちている。

ネットに話を戻すと、「ドリッププライシング」という決済タイミングになって支払が必要な料金や手数料を追加する手法。入力し終わった後に、その存在を知るので、やり直す手間を思い知る。他にもあの細かい利用規約。誰も読んでないだろう。2017年、イギリスでは2万2,000人以上が、「野良犬にハグする」「詰まっている下水道を手作業で清掃する」「地元のフェスティバルやイベントで移動式便所を掃除する」などのおかしな契約条件に気づかないまま、Purple社の無料Wi-Fiの利用規約に同意したという事実もあるらしい。

契約解除をわざと面倒くさくするとか。人の欲求や購買意欲を刺激するのが仕事、そして仕事のできるヤツはそれが巧みなヤツ。ならば、この世の中は油断ならない事ばかりだ。法規制をしながらも、現状、緩やかな罠は許容しているので、その緩やかな罠をどう見抜くか。そうした罠を知るという意味でも、読むべきオススメの一冊。

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2024年12月13日

Posted by ブクログ

なにが良くて、なにが悪いか
具体例を用いて説明してくれるため分かりやすい

今、データ分析が流行っているが、そのデータや評価の意味をちゃんと理解し、カウンターメトリックにも気を配りたい

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2024年08月19日

Posted by ブクログ

ダークパターンについて詳細に解説されていて、その点では価値があると思うが、むしろダークパターンを根絶するのは難しいという気持ちにもなった。
利用者のリテラシーも重要。

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2023年10月14日

Posted by ブクログ

Web サイトで 広告の一種だと思われるが ユーザーの 判断を 惑わせる仕事である
意思決定に 影響を与える 欺瞞の手法である

ダークパターンの 手法(種類)が 例示されている

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2023年07月11日

Posted by ブクログ

日常的にwebを活用する人間なら、ここにあるダークパターンと無縁ではいられない。ページをめくるたびに出会ったことのある、そして迷惑を被ったパターンが目に飛び込んでくる。
サービスを提供する側の視点としては、自分たちがダークパターンの誘惑に引き摺られていないか自省するきっかけを得られる。

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2023年05月16日

Posted by ブクログ

見聞きしたことも体験したことも多く面白くてサクサク読めて良かった。糾弾するのではなく「特定の数字だけ見て進むとどこでも起こる可能性があるからこのように回避するのが良いのではないか」という話でまとめているのも良かった。
いろんなテストをした結果が使いやすさとダークパターンの曖昧さになってるってのが難しいなぁと思いながら読んだ。チームで内容について話したくなる。

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2023年02月07日

Posted by ブクログ

ダークパターンとは、ユーザーを騙して購入させたり登録させたりするなど、意図しないことを実行させるトリックのこと。
アンチパターン(ユーザーへの配慮不足)とも違うし、ナッジ(良い選択を促す)などとも違う、極めて悪質なテクニックです。

解約の執拗な引き止め等は「プロ意識に欠けた」行為としてユーザーに悪い印象を与えてしまいます。とはいえ上司から何としてでもコンバージョン率を上げるよう言われた担当者が苦肉の策として行ってしまう...という現場があるのも事実。

表面的なビジネスの売り上げの伸びが、顧客への価値提供を上回るようなビジネスは持続可能ではないとし、だからこそ、企業目線の価値だけではなく、顧客側から見た価値も考慮した指標(ノーススターメトリック)を設定すべきだと著者は主張していいます。

ダークパターンを使う様々なリスクを理解し、ユーザーにとって何が最短で最適でデフォルトなのか考えるようにしたいです。

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2023年01月20日

Posted by ブクログ

色々なパターンが分かる良書。あるあるパターンも多し。

パターンだけでなく、安易にその道に進まないためにはどういう視点で考え始めたらよいかが書いてあり、そういったポイントも参考になる本です。

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2022年09月10日

Posted by ブクログ

今まで「アンチパターン」と「ダークパターン」をなんとなく混同していたけれど、その区別がしっかり書かれていてなるほどと思いました。こんなタイトルの本ならば、正義を振りかざす、倫理や善悪で判断する、の論調かと想像するけれど、そうではないし、短期的な利益に利用する場合の長期的なリスクや損失について述べられていて、良いスタンスだなと思いました。

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2023年10月01日

Posted by ブクログ

ダークパターンの例を知ることができる。
あるあるがまとめられてて面白い。意図したい事はわかるけど自分本位でユーザーを不快にさせることをよく選択できるなと思いながら見たUIがいっぱい。
あれもこれもある。載せて欲しいものがまだまだあるよ。

Netflixのスムーズな退会やリマインドが結局良い効果を表してる話は希望があってよかった(実例があれば説得できる)

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2023年04月12日

Posted by ブクログ

一定のネットユーザーなら「あるある」となる嫌なデザインを解説する。具体的な企業名やサービス名が匿名化されているものが多かったが、論うのは難しいか

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2023年04月10日

Posted by ブクログ

世の中のWebサイトにはびこる、悪意(意図)を持って誘導しにかかるデザインについて。

著者自身も述べるように、感情的に批判するのではなく、こういうところに落とし穴があるから気をつけましょう、知っておくと回避できる。

まぁでも、こういうテクニックをちょっと使いたくなる時あるなぁ。良くないけど。

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2023年03月28日

Posted by ブクログ

ダークパターンを利用してるサイトはよっぽどのことがない限り二度と使わなくなる。
知らず知らずのうちにこういうデザインをしてしまわないように気をつけないと。

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2022年12月15日

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