【感想・ネタバレ】償いの椅子のレビュー

あらすじ

五年前、脊髄に銃弾を受けて能見は足の自由を失い、そして同時に、親代わりと慕っていた秋葉をも失った。車椅子に頼る身になった能見は、復讐のため、かつての仲間達の前に姿を現した。刑事、公安、協力者たち。複雑に絡み合う組織の中で、能見たちを陥れたのは誰なのか? そしてその能見の五年間を調べる桜田もまた、公安不適格者として、いつしか陰の組織に組み込まれていた。彼らの壮絶な戦いの結末は…?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

とにかく主人公がかっこいいね。
車椅子で強い。
少々無理のあるところのあるものの
それも込みで楽しかった。
終わり方も余韻を感じさせて
いいですね。

0
2012年04月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

沢木冬吾の過去作を、手当たり次第読むくらい嵌っているのだが、この作品も良かった。

徹底的にハードボイルド。それも警察小説、サスペンス、家族小説…といくつもの顔を持ち、その要素が少しずつ影響し合って行く展開、核心部になると各要素が混ざり合い、見事な文様を描く…それも良質のアクションシーンとともに!

構成のややこしさ、ハードボイルドならではの口数の少なさ(言葉数というより説明不足)、小さな世界にたくさんの要素を操る窮屈感など、読みにくい小説の粗も随所に見てとれるのが残念でもあるんだが、それでも圧して、小説の器に押し込んだ筆の力が素晴らしい。

本作を沢木作品代表作と評する人もいるくらい、それくらい渾身の1作である。

ちなみに、俺は今のところ「約束の森」が代表作じゃないかと思うのだけど…。

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2020年01月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本格ハードボイルド。脊髄に銃弾を受け、車椅子の身になった主人公が、組織に対し、いかにして復讐を遂げるか。

最初、事件の背景がよく分からないままに、登場人物が次から次へと出てきて、ちょっとこれは読み辛い本だなぁと思ってしまったが、それを抜ければグイグイ引き込まれる面白さだった。主人公の能見がただの復讐の鬼と化した話では終わらず、妹家族のゴタゴタに巻き込まれたり、かつての仲間の今後を思い遣ったり、人間味に溢れている面も垣間見え、能見という人間がとても格好良く感じられる。本命の敵にしても、悪者であるのは確かなのだが、憎み切れない部分もあって、好敵手的な感じで良かった。ラストはかなり超人的だったが、読み物としては面白かったし、アリかな。

大勢いるキャラの中で、桜田だけにはなりたくないと思ってしまった。最後の最後で一発逆転ホームランばりのいい仕事するんだけどね(苦笑)

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2012年07月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2015/11/10
4にしようか迷う。
でもやっぱ毒親がムナクソすぎるから3で。
誰でもいいから甚一さっさと殺せよとずっと思っていた。ひたすら。
オカンも何とかしろよ。
子供への虐待を見ない振りしてたのは許されることじゃないよ。どういうつもりだったのよ。
オカンいい人風に終わったのが引っかかる。
東野が一度裏切ってから戻れたのがいいなと思った。
あんまりないパターンな気が。
弱く汚い自分を克服できたんだね。
だから美和子さんと結婚もできたのだね。
あ、オカンも一応克服した扱いなのかな?納得いかないけど。
登場人物多すぎて中盤誰が誰だかってなってたけど、桜だの結末もよかった。
悪者南城もいいキャラだったな。
秋葉さんと有働さんにも会いたかった。

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2015年11月10日

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