あらすじ
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元博報堂制作部長による、すごい企画と結果を出すためのコンセプトのつくり方。
独自の「コンセプト」なくしては企業も個人も生き残れない!
企業も人も商品も猛スピードで変わりつづける時代、そんな時代でサバイバルするカギは、「人とは違う」こと。「違い」を打ち出しつづけるための「核(コア)=コンセプト」とは?
激しい競争のなかで、どうしたら揺れない、ブレない「行動の核」を創れるのか?
企業も人もどうしたら変化の波に振りまわされないで生きられるか?
すべてを解くカギは「コンセプトメイキング」にあり!
リッツ・カールトン、スターバックス、トヨタ、旭山動物園、伊勢丹、ユニクロ、花王、ライオン、アップル、資生堂、サントリー、ナイキ、キッザニア、無印良品、ハーレーダビッドソン、古今東西の有名企業86事例をもとに、コンセプト、ブランディング、キャッチコピーを図解&解説。
前著2作『オリジナルシンキング』『オリジナルワーキング』も、画期的なアイデアの発想術として大好評発売中。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
良書 ことばのプロ、博報堂の高橋宜行氏からの、「変化の時代の」発想法です。
知識を得るだけの本だけでなく「感じる本」を目指しましたとあります。
コンセプトをどうアウトプットすればいいかを考察した、方法論と理解しています。
気になった点は、以下です。
・いまのIT化社会は、「変化すること」を宿命のように求められる時代
ドラッカー 「生きることは、変わることだ」
御手洗会長 「21世紀、企業に求められる力は、変化対応力だ」
・コンセプトってこんなカタチ
企業のフィールド 現状認識する
時代のフィールド 洞察する
閃き 発見する
コンセプト 言葉化する
・新しくなければコンセプトじゃない
発想の転換とは 新たな視点で創造的な提案をする
・コピーライターの育成の際、とにかく、身体で憶えるよう習慣づけられました。コンセプト発想法も、見て、読んで、感じる 疑似体験の原始的作法です。
・「企業理念」が一貫して変わらないものであるに対して、「企業コンセプト」は、その時代の状況に合わせ、定義されます。
・マーケティングコンセプトとは、「企業経営にあたって必要とされる市場に対する考え方、もしくはアプローチの仕方で、全組織的に持つべきもの」
・市場にどう企業を位置づけるか、①プロダクト志向か、②顧客志向か、③社会志向か。
・商品コンセプトとは、「あくまでも顧客サイドから見た商品価値で、新たな視点で独創的に提案すること」
・コンセプトはいきもの。これが(旧概念)⇒こうなる(新概念)
・コンセプトのつくり方 4ステップ
①現状認識 鳥の目で広く、異質なものを
②時代洞察 虫の目で現場感をもって 先を読む、全体を読む、人を読む、変化を読む
③発見:価値づくり 情報を集め⇒組み合わせ⇒寝かせて、発酵させて⇒閃き、快感を手に入れる
④言葉化:キーワード
・いい「コンセプト」の7つのパワー
① 革新性 ② 戦略性 ③ 共感性 ④ 個性 ⑤ 統合性 ⑥ 自足性 ⑦ 作り手の熱い想い
・コンセプトはヘソづくり ヘソがないと新鮮な驚きや感動は生まれない
・暗黙知という形式化しにくい、コンセプトをどう効果的にメイキングできるのか。
① 原理を知ること ② いい事例を知ること ③ 図解でイメージとして憶えておくこと ④ ひたすら考えること
・自分と世の中の関わりの中で
① 自分の価値観とは、自分の売りものとは何か
② 自分の「考え」の、「行動」の拠りどころは何か
③ ユニークな主張、新しい提案とはなにか
④ 周りの人に新しい驚きや喜びを与えるものは何か
⑤ 他の人との差別化をできる者は何か
⑥ それをきちんと言葉化し、実行へつなげているか。
結論 いま個が求められる幸せな時代
多様な価値観に対応するために、個人のスキルがキラキラと輝いていることが条件。
そのためにも、一人一人が自分のコンセプトを確立し自立心をもつこと。
目次
はじめに
PART1 いま、なぜ「コンセプト」なのか
PART2 「コンセプト」って、何だ
PART3 「コンセプト」のカタログ
PART4 どう創る 「コンセプト」
PART5 「コンセプト」を最大のスキルに
あとがき
ISBN:9784887595903
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
判型:A5
ページ数:112ページ
定価:1400円(本体)
発行年月日:2007年11月
発売日:2007年11月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ
Posted by ブクログ
元博報堂の制作部長である高橋さんの本。我が組織の機関誌で特集記事を掲載してもらった。その記事に興味を持ったので購入。高橋さんの発想法を知ることができる。
Posted by ブクログ
ちょうど コンセプトを つくっていたので
タイムリーな本だった。
事例が豊富で なるほど、という 言葉の凝縮があった。
図が おもしろいね。
コンセプトを いつもつくっているので、
図をつくるのもなれている。
手書きなのが 好感が持てる。
ちょっと、女性的な字だね。
違うことを 違うようにいって 納得されることは
難しい作業だが 『へそ』がしっかりしておれば、
ちゃんと 骨太になるということか。
『どう言うか』よりも『なにを言うか』がポイント。
変化する時代だからこそ 視点を切り替えることが
何よりも大切となる。
発見のために(価値観を変える)
1 視点を変える
2 切り口を変える
3 意識を変える
4 発想を変える
5 概念を変える。
現場認識をして 誰に なにを訴えるのかが ポイント。
コンセプトとは 自己主張であり 違いを際立たせる作業。
Posted by ブクログ
わかりやすく、コンパクトにまとめられているものの、中身は非常に濃く感じました。
コンセプトメイクは、様々な要素を組み合わせていく作業を含むとはいえ、実質0から1を生み出す作業なので、プロセスが非常にハードでコンセプトメイクに優れた人でもプロセスをわかりやすく説明することは非常に難しいと思います。
その上で、私がどこまで理解出来ているのかという不安があるものの、本書はプロセスのエッセンスをコンパクトにまとめられていて、本当に優れた人だからこそ書ける一冊という印象を持ちました。
自身がこのテーマへの課題認識をしている状況なので、とても参考になりましたが、読み手によっては全く響かない可能性もあると思います。それくらいシンプルに書かれていて、読み手を選ぶと思います。
ステージが変わる毎に読み返したい一冊です。
Posted by ブクログ
本書とは関係ない点で言うと、
カタカナをもっと腹落ちするまで定義しておくべきだなと思った。
「コンセプト」という言葉を曖昧に使い過ぎていた。
自分なりでも良いので定義してみること、また、この本の定義に乗っかるもよし。
コンセプトメイキングも定義次第だと思う。
自分は著者の方法論がしっくり来た。
ビジネス的に使えそうだと思う。
Posted by ブクログ
「コンセプト」の重要性をおぼろげながらも認識している人にとってものすごく良い本ではないでしょうか。
この薄っぺらい本には「コンセプト」の重要性を説くパートも、その実践も、事例も全て詰まっております。
個人的に「コンセプター」(それはコミュニケーションであれ、プロダクトであれ)みたいな職種(かなり如何わしい代物ではございますが)にすごい惹かれているので、この本に書かれていることを実践に移して行きたいと思っております。
しかし、相変わらず博報堂出身者は論理的に物事を整理するのがうまいですね。
Posted by ブクログ
■コンセプトメイキング
A.コンセプト:・概念・単なる概念ではなく新しい視点、新しい価値観の提案・そこに独自の変化を創る。
B.背景・時代のニーズ・対応・方法論・成果
C.創造的仕事:情報を収集し、分析し、イメージし、仮説を立て、全体の戦略を視野に入れながら、言語化していく仕事。
D.コンセプトを変える。1.既成概念を壊す。2.新しい視点で価値観を創る。3.全体をつらぬく骨格となる考え方とする。4.活動のすべての指針とする。
E.いま、なにが、売りものか(時代性、社会の動き・ニーズ、価値観・フィットするか、予感させられるか)
F.リッツカールトン:幸せな時間と空間と提供したい。顧客が気に入るサービスとは。相手の予期せぬ感動を与えるには。お客様がこれで喜ぶだろうか、幸せになるのだろうかを基準にしたい。快適なご滞在を提供するとはどういうことか。世界の紳士・淑女をどうもてなすか。→もうひとつの我が家。
G.良いコンセプトにある7つのパワー:革新性。戦略性。共感性。個性。統合性。持続性。創り手の熱い思い。
Posted by ブクログ
+
「コンセプト」という曖昧な概念が分解しフレームワーク化して記述されているため、その明確化が自身の中でようやくなされた。
と同時に、物事における軸の重要性を再認識した。
それは自身にも適用される。
自分と人との差別化、その言語化は恐ろしく難解であると思っている。
一時期の風潮でもあったオンリーワン志向において、物事におけるオンリーワンとは結局はその分野のナンバーワンのことでありニュアンスを変えることで格差社会における矛先をそらしただけのこの言葉を全く神聖視してはいなかったが、その必要性は感じていたため、とにかく如何に難解であろうと、自身の強みを構成していきたいと感じた。
その方法一端はこの本で学べたのだから。
Posted by ブクログ
コンセプトメイクの大切さを感じていたのと、本の装丁が良かったので、シリーズで買い揃えた。
この本でコンセプトメイキングのやり方は勉強になるものの、そもそもコンセプトはその時代や企業により異なるもの。この本を真似できるものではなく、またこの本を読めばコンセプトメイキングができるわけもなく。この本を糧に、自分でできるようにならねばならぬ、と肝に銘じた。
何にでもコンセプトを考えてみる癖でもつけてみようかな。
Posted by ブクログ
コンセプト、わかっているようで正体がつかめないふにゃふにゃしたモノ、哲学のような概念。これが明確になればモノづくりが簡単にできる。モノづくりがうまくいかないのはコンセプトがよくないのだ。すべてはコンセプトから始まる。その前にコンセプトの理解から始まる。これは短時間でコンセプトの理解をするのに適した、コンセプトのしっかりした本だ。
Posted by ブクログ
職業人たる前に社会人たれ
道程は遠いけど、頑張ろうという気にさせてくれます。読んでてわくわくする本。
いかに学ぶということか、方法論よりもそれを再確認した。
Posted by ブクログ
分かる人が書いた本。コンセプトは、事柄文脈を捉えてそこから導くイメージなのだが、それを切り出してしまうとやはり誤解を与えるんじゃないかな?と思いました。
Posted by ブクログ
“コンセプト”という曖昧語を噛み砕いてくれる一冊です。
図解で説明してくれる上、事例が豊富なのが嬉しいです。
仕事の原点を思い出しました。繰り返し読み返したいです。
Posted by ブクログ
コンセプトって、そもそも何?から始まって、どう考えて作っていくことが出来るのかが、書かれています。
概念など、図が豊富で読みやすく、分かりやすかったです。
繰り返し確認するために読みたい一冊。
Posted by ブクログ
会社のボスから勝手に借りた本。
ルビコンの決断の再放送の
「アルコール0.00%への挑戦 ~キリンフリー開発物語~」が、
とある、コンセプトを連呼していて、なんか本に書かれている
要素がそのコンセプトにはあった。
■良かった点
・コンセプト例がよい。
まんべんない形でのたくさんの例があった。
・考え方の手法が書いてあった。
■悪かった点
・いえ、特に思いつきません。
Posted by ブクログ
最近、「企画」を行う機会が多くなった。そこでこの本が役立ち、勉強になった。「どう言うかより、何を言うか。」「現状認識」×「時代洞察」が重要だと分かった。
Posted by ブクログ
「企画のへそ」、「時代が求める新しい価値観の提案であり、その考えはすべての行動の指針となる」、「いま、なにが、売りものか」、「現状認識、時代洞察、発見、言葉化」、「革新性、戦略性、共感性、個性、統合性、持続性、想い」、「自分が提供できることと世の中が求めていることの間にコンセプト」
Posted by ブクログ
コンセプトを立てるには?
→コンセプトとは、時代が求める新しい価値観の提案であり、
1.既成概念を壊す
2.新しい視点で価値観を創る
3.全体をつらぬく骨格
4.活動すべての指針
いま、なにが、売りものか
これがこうなるという新しい概念と、新しい中心のアイデアがはいる
コンセプトメイキングは、現状認識、時代洞察、発見つまり価値づくり、言葉化つまりキーワード
Posted by ブクログ
広告は説得のアートである、という誰だかの言葉が印象的。
本の体裁の工夫として、作者?の手書き文字で文章が書かれているのだけど、残念ながら字が汚いので非常に読みづらい。どうしても手書きにしたかったなら、誰か別の人に書いてもらえば良かったのに、、、。
Posted by ブクログ
コーポレートブランディングを考える際に参考にさせてもらおうと手にとった。
角度をズラす感覚は元々持っているが、この本の具体的事例により幅が拡げられそうな感覚を持つ。
入口には良い本だと思います。
Posted by ブクログ
元博報堂制作部長のコンセプトとは何か、つくるにはどうしたらよいかを書いた本。
コンセプトの概念の説明→企業コンセプトなどの具体例→考え方の説明、と同じ事を何度も噛み砕いて説明している印象。
具体例が85例だったかな、沢山書かれているんだけどどれも通りいっぺんなのが残念。できれば例は少なくてもいいから掘り下げてあると面白かったと思う。
あと例がどれも古いというか。。2007年発刊だからそれほど古いってわけでもないのに。
著者いわく、コンセプトの作り方は4ステップにわかれるとのこと。
現状認識→時代洞察→発見(価値づくり)→言葉化
現状認識は比較的やりやすいけれど、そこから先がなー。
先を読む、全体を読む、人を読む、変化を読む。。変化に興味をもってアンテナ張って。。現状認識(情報)と組み合わせる
すると新しい価値観が出てくる
結局アイデアは情報の組合せ、情報の新しい関係づくりなんだという事。
概念としてはわかるんだけど、中々それがうまく行かなくって困る。
さらに困るのが言葉化すること。
発見した新しい価値を人にも伝えるよう凝縮して言葉にすること
んー。。。難しい。。。
確かにいい広告などは最高のプレゼンですよね。
「モノより思い出」とか「こどもといっしょにどこいこう」、「パスポートサイズ」
「体内環境正常化」
覚えてるし、どういう価値観なのか一言でわかるし。
学生の頃、広告代理店って何だか派手なチャラそうな仕事って思ってたし、クリエイティブの人って何か特別な才能の人って思ってたけれど、別に普段の仕事でも必要なことだったりするんだよなーと最近つくづく思ったりする。
キーワードのヒントはもうこれは実例を見るしかない、とのことだけど3つほど類型が書いてあってそれが参考になる。なるほど、これらのレトリック、考えてみるといいかもしれない。
・○○ではない、○○なのだ
・それはあくまで手段で目的はこれだ
・○○を売るのではなく○○を売るのだ
薄くてさらっと読める本、手書きちっくなフォントもいい感じです。
Posted by ブクログ
コンセプトについての考え方が変わった。
何気なく、使っている商品や、サービス。それは一貫したコンセプトのもと販売、行動している。
なにか理念と、少し似ているのかなと思いました。