あらすじ
タケダOBが激白!タケダ王国凋落の真実!
240年の歴史を誇る、日本最大の製薬会社「武田薬品」がピンチを迎えている。きっかけは「長谷川閑史前社長とウェバー現社長」のラインにより行われた巨額の海外M&A。2008年、ガン領域の米大手バイオ企業『ミレニアム・ファーマシューティカルズ』を約8900億円で、2011年にはスイスのジェネリック製薬大手『ナイコメッド』を約1兆1800億円で、さらに2019年にはアイルランドの製薬大手「シャイアー」を約6兆2000億円で買収した。
いずれも割高感の否めない、お粗末なM&A。これらの買収劇により、無借金経営の超優良企業だった武田薬品は4兆円もの借金を背負うことになった。この巨額の借金を返済すべく、武田薬品は有形・無形の資産を数多く売却、優秀な研究者が大勢流出した。多大なる犠牲を出しながら武田薬品が目指したものはなんだったのか。武田薬品OBがその真相に迫る。
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Posted by ブクログ
元武田マンによる、武田薬品のための、提言というか苦言?というか、ある種の諦めを漂わせながら、願望を述べた本。
端的にいって、製薬会社としての武田薬品はオワコンだな、と感じられました。
私の会社にも武田から来られた方がいらっしゃいますが優秀ですね。
栄枯盛衰は世の常とは言ったもので、著書に書かれている財務データを検証しているわけではないですが、これが正しいとすると、エンロン型の倒産するんじゃないか、そのうちという気がしますね。
日本人経営者が、グローバル化という幻想に捕らわれるとこうなりますよ、ということを見事に描いたノンフィクションでした。