【感想・ネタバレ】エピクテトス 人生談義 下のレビュー

あらすじ

「もし君が自分のものでないものを望むならば,君自身のものを失うことになる」.ローマ帝国に生きた奴隷出身の哲人エピクテトスは,精神の自由を求め,何ものにも動じない強い生き方を貫いた.幸福の条件を真摯にさぐるストア派哲学者の姿が,弟子による筆録から浮かび上がる.下巻は『語録』第三・四巻,『要録』等を収録.(全二冊)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

下巻は「語録」の残りと断片集、短い「要録」が収録されている。語録は相変わらず「自分の力の及ばない物事にわずらわされず、自分の自由になる唯一のものである意志を善くしていく」ことをいろいろなテーマに合わせて繰り返し繰り返し語っているのだが、ちょっとわかりにくい。しかし巻末に収録されている要録は非常にコンパクトにわかりやすく書かれていて、もうこれ読めば十分じゃないかというか、今まで読んできた語録は何だったんだと思わされる(笑)。
哲学の学校は健康な者が来るところではなく、病気の者が来て苦しんで帰るところだ、という一節があったが少し考えさせられた。結局のところ、私は人生の意味とか実存的不安に悩んでいないからこうして哲学を読んでいてもいまいち響かないのだろう。別の本を読むのに必要があって読んでいるから、仕方ないのだが。

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2025年03月19日

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