【感想・ネタバレ】エピクテトス 人生談義 上のレビュー

あらすじ

「君は私の足を縛るだろう.だが,私の意志はゼウスだって支配することはできない」.ローマ帝国に生きた奴隷出身の哲人エピクテトスは,精神の自由を求め,何ものにも動じない強い生き方を貫いた.幸福に生きる条件を真摯に探るストア派哲学者の姿が,弟子による筆録から浮かび上がる.上巻は『語録』第一・二巻を収録.(全二冊)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

解放奴隷の哲学者エピクテトスの話を弟子がまとめた「語録」の前半が収録されている。けっこう回りくどい感じの文章で、しかもジョーク交じりなんだけどその冗談が分かりにくいので何を言っているのかよくわからなくなって辛い。でも大体は「唯一自分の自由になるものである意思をコントロールし、自分の力の及ばない不運や病気、死などにわずらわされるな」「自然(運命)に従って生きよ」ということを手を変え品を変え繰り返している感じで、ストア派思想の処世的な部分がクローズアップされている印象を受ける。これがストア派後期思想なのだろう。
「自分の意志に反しているとき、そこが牢獄である(だからソクラテスは牢獄にはいなかった)」というのはなるほどと思うが、だから自然に従い、すべてを自分の意志だと思い込めればどんな運命の元でもハッピーに生きられるというのはちょっと強引に過ぎるように感じた。幸せだと言われれば、そうなんだろうけど。

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2025年03月14日

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