【感想・ネタバレ】難関大学も恐くない 受験は要領 たとえば、数学は解かずに解答を暗記せよのレビュー

あらすじ

受験の世界には数多くの迷信がはびこっている。「受験勉強とは基礎からコツコツ積み上げていくものだ」「受験なんて最後は頭のいい奴が勝つのであって、凡人ではとても相手にならない」「数学は他の教科と違って丸暗記が通用しない科目だ」など……。こんな迷信にとらわれていては合格が遠ざかるだけだ! 実際には、大学入試は“運転免許の筆記試験”なみの暗記力テストにすぎない。受験の成否は出題される部分だけを憶え、いかに“暗記の貯金”を増やすかにつきるのである。本書は「絶望的な劣等生だった自分を東大理3現役合格に導いた」と著者自ら語る驚異の勉強法を公開! 「数学は自力で解かず解答を暗記せよ」「英単語より英短文の暗記が受験向き」「カンペ作りで記憶の強化」など、即点数アップに結びつく“受験の要領”を伝授する、すべての受験生必読の「虎の巻」。さあ、いますぐ和田式受験勉強法を実践して、「合格」を最短距離でつかみとれ!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

高校時代の友達がはまってたのを思い出して買ってみた。数学は暗記だと言って頑張ってたのを思い出す(ちなみに彼は現役で京大に受かった。元々学力はあったので、この本のおかげとまでは言えないだろうが。)その頃はアホなこと言ってるなと思って、この本を読むことはしなかった。

今読んでみるとなるほどな、と思う。入試数学は幾つかの問題パターンを合成したもので、その問題パターンは青チャートの問題に集約される(らしい)。逆に言えば、それらの問題を見て瞬時に答えが浮かび上がるくらい確実に覚えこんでおけば、出会った問題がどの問題の組み合わせかを見抜くことができるので解答を思いつくことができる。著者の言うとおりで、問題を見て瞬時に解答を思いつくという目標設定は間違っていない。難関大学に合格する生徒の場合、暗記を意識するしないにかかわらず、標準的な問題に関しては、最終的にこの領域にたどり着いていると思う。でも、目標を達成する手段として、解かないということの弊害はあるんじゃないかとは思う。というのも、解答をすぐに見れる状態よりも、自分で考えてみた方が、どういうところがわかっていない、発想できないのかがよくわかると思うから。

数学に関してはなるほどねーと感じた程度だが、本当に感心したことは他にある。それは、著者の計画的な勉強法だ。目標は数量で表す。自分の忘却曲線を実測する。遊びの日を前もって決める。勉強家計簿をつけて進捗状況のフィードバックをする。どれも理にかなっている。

高校生のレベルでこんなにも勉強法に気を使って、それを実践している人はおそらく極少数だろう。自分は、高校時代、ここまで効率を考えて真摯に(?)受験勉強をしていなかった。正直、負けたと思った。流石は理3。

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2011年11月16日

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