あらすじ
7年前、オールディンソン侯爵家次女マリージェの王太子エセルバートへの初恋は、彼自身に縁談を断られる形で幕を閉じた。「マリーでは駄目だったらしい」父の言葉に、では姉だったら良かったのだろうかと劣等感を募らせるマリージェ。時は経ち、エセルバートが王に即位した今、王妃には姉が最有力と噂されていた。そんな中、マリージェは姉と共に国王から「自ら相手を見つけるまでの間、王妃候補を演じてほしい」と頼まれる。釈然としない思いを抱きながら引き受けることになったマリージェだが彼に会う度、諦めたはずの想いは膨らんでいく。つれない言動をしてしまうマリージェに国王は優しい。しかしどうやら彼には他に真意があるようで……?
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気づかぬのは
幼い頃に出合ったヒロインとヒーロー。仲良くしていましたが、8歳年上の王太子であるヒーローの婚約者候補から外されたことでヒーローと距離を置くことになります。ヒーローはずっとヒロインを大事に思っていたのですが、勘違いからすれ違います。成長し婚約者候補となったことでストーリーが動きます。
姉と比べられて成長したせいで自己肯定感が低く控えめなヒロイン。そんなヒロインを可愛いと思いつつも立場から積極的になれず、囮にしてしまったことに罪悪感を抱えるヒーロー。二人の心理描写が良かったです。