あらすじ
家族からも婚約者からも蔑ろにされる生活を送っていた侯爵令嬢ジュディスは、ある日、前世で脇役の扱いが気に食わなかった小説の世界に転生していることに気づく。しかも自分は、その扱いが気に食わなかった令嬢で、このままでは主人公の引き立て役になるためだけの不憫な未来が待っている。そんな運命はごめんだと、ジュディスは周囲の言いなりだった容姿を変え、今まで我慢ばかりしていた環境に反発していく。そのまま婚約者との関係解消に持ち込み、平民になってもいいから自立して生きていくのだと計画を立てるジュディスだったが、なぜだか隣国から留学中のコーネリアス王子に懐かれて…… ※電子版は単行本をもとに編集しています。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
んむ、
ハッピーッ!!
…と叫びたくなる終わり方でした。
中途半端だったり、ドロドロのままだったり、
共に堕ちていったりと素直な終わりが見えない昨今、
スキッとしました。
思いきりのよさが小気味良い
ジュデイス 読んでいた本の脇役で、婚約者は浮気・友人は利用してくる・両親からはないがしろ・妹は馬鹿にしてくる、といった気弱令嬢。回りからのプレッシャーに心が折れたとき、前世の記憶がよみがえった。
『ジュデイス』の夢を叶えてあげたいと思った“私”は生き方を変えることにした。髪を切り、自分の意見を言い、自分の意思で動く。
偶然出会ったコーネリウスは生き方を足掻いているような人。隣国の第2王子だが、女性を嫌悪しつつも傷つけることはなく、表向きは当たり障り無くすることで内面に鬱屈としたものを抱えている。今のジュデイスの素の部分を見て、好ましく思っている。コーネリウスが絡んでくることで、人生の立て直しがうまく行っているような?或いは恋愛的にもつれているような…。
婚約者ニクラウスと妹へのざまあはスッキリ!
『ジュデイス』が望んでいた“1度でいいから自由に生きてみたい”という夢を叶えるため、そっと家から逃げる。その後、それぞれみんな自分の幸せを(きっと)掴んでいく…はず(笑)ハッピーエンドだよ。
一気に読んで、楽しかった。