あらすじ
「チームの勝利よりも選手の幸せを考えてやることです」(本文より)
大谷翔平や佐々木朗希など、野球界にはかつての常識を覆すような才能が次々と現れる。
彼らを成長へ導くのは、従来のコーチング論とは一線を画した、新しい指導スタイルだ。
本書は、すぐれた職能を認められているプロ野球の現役指導者6人――石井琢朗、鳥越裕介、橋上秀樹、吉井理人、平井正史、大村巌に取材。
新世代の選手とどう接するのか。
どんな言葉をかけるのか。
6人のコーチの実践は、野球界のみならず、若い世代を「指導」「教育」する立場の職務にも有効なヒントを与えてくれる。
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Posted by ブクログ
<目次>
序章 「昔はコーチなんていなかった」
第1章 石井琢朗
第2章 鳥越裕介
第3章 橋上秀樹
第4章 吉井理人
第5章 平井正史
第6章 大村巌
<内容>
プロ野球のコーチにしぼって取材をしたもの。雑誌「野球小僧」などに関わった著者が、多くのプロ野球人へのインタビューから考えたものを、「名コーチ」(自分のいた球団だけではなく、無関係に近かった球団を含めて、複数年コーチを務めている人=自分の定義)に聴いたもの。
6人に共通しているのは、「観察」「傾聴」「褒める」「日常の生活をつけさせる」。プロ野球は「コーチ」のライセンスがない(サッカーはある)。そして「名選手が必ずしも名コーチにあらず」だ。その中で、6人は現役時代に考えてきたことをコーチになって実践している。「押し付けない」「見ながら考える」「勉強する」だ。日本ハム、DNAなどはコーチングに研修もあるらしい。そこもうまく利用する。教育にも役立つ話が多かった。